Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

IPsec トンネルのトンネルモジュール

設定したトンネルは、ポイントツーポイントインタフェースです。これで、IP パケットを IP パケット内にカプセル化できます。トンネルの設定には、トンネルソースとトンネル宛先が必要です。詳細については、tun(7M) のマニュアルページと、「IPv6 の Solaris トンネルインタフェース」を参照してください。

トンネルでは、IP との見かけ上の物理的インタフェースが作成されます。この物理的リンクの完全性は、基本になるセキュリティプロトコルによって異なります。セキュリティアソシエーションを確実に行えば、信頼性の高いトンネルになります。すなわち、トンネルのデータパケットのソースはトンネル宛先で指定したピアになります。この信頼関係がある限り、インタフェース別 IP 送信を利用して仮想プライベートネットワークを作成できます。