Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

sendmail 構成ファイルの構築

sendmail 構成ファイルを作成するプロセスが変わりました。多くのサイトについて、この変更により構成ファイルの管理が容易になります。sendmail.cf ファイルの古いバージョンはまだ使用できますが、適当な時期に新しいシステムに移行することをお勧めします。新しいプロセスの詳細は、/usr/lib/mail/README で説明します。

新しい sendmail.cf ファイルを構築する方法

  1. スーパーユーザーになります。

  2. 変更しようとする構成ファイルのコピーを作成します。


    # cd /usr/lib/mail/cf
    # cp main-v7sun.mc myhost.mc
    
  3. 必要に応じて新しい構成ファイルを編集します (たとえば、myhost.mc など)。

  4. m4 を使用して構成ファイルを構築します。


    # /usr/ccs/bin/make myhost.cf
    
  5. -C オプションを使用して、新しい構成ファイルをテストし、新しいファイルを指定します。


    # /usr/lib/sendmail -C myhost.cf -v testaddr </dev/null
    

    このコマンドは testaddr にメッセージを送り、その一方で稼動時にメッセージを表示します。システム上で sendmail サービスを再起動せずに、送信メールだけがテストできます。まだメールを処理していないシステムでは、「メール構成をテストする方法」に記載される、完全なテスト手順を使用してください。

  6. (省略可能) オリジナルのコピーを作成した後に新しい構成ファイルをインストールします。


    # cp /etc/mail/sendmail.cf /etc/mail/sendmail.cf.save
    # cp myhost.cf /etc/mail/sendmail.cf
    
  7. sendmail サービスを再起動します。


    # pkill -HUP sendmail