この節では、メールサービスをスムーズに動作させる方法について説明します。
待ち行列の内容は mailq で印刷できます。このコマンドは sendmail に -bp フラグを指定するのと同じです。
/usr/bin/mailq | more と入力して Return キーを押します。
待ち行列 ID のリスト、メッセージのサイズ、メッセージが待ち行列に入れられた日付、メッセージの状態、および発信者と受信者が表示されます。
/usr/lib/sendmail -q -v と入力して Return キーを押します。
これで待ち行列の処理が強制的に行われ、待ち行列の処理中にジョブの進行状況が表示されます。
-qRstring (どれかの受信者名が string に一致する場合に待ち行列を実行) または -qInnnnn (待ち行列 IDnnnnn の 1 つのメッセージを実行) でいつでも待ち行列のサブセットを実行できます。string はホスト名とも一致することができるので、user@host.domain のサブ文字列も一致します。
この例では、受信者 wnj の待ち行列にあるものをすべて処理します。
# /usr/lib/sendmail -qRwnj |
/etc/init.d/sendmail stop と入力して Return キーを押します。
これで古い sendmail デーモンは削除されるので、古い待ち行列ディレクトリが処理されることはありません。
cd /var/spool と入力して Return キーを押します。
mv mqueue omqueue; mkdir mqueue と入力して Return キーを押します。
これでディレクトリの mqueue とその内容のすべてが omqueue ディレクトリに移動し、新規の空の Rmqueue ディレクトリを作成します。
chmod 755 mqueue; chown daemon.daemon mqueue と入力して Return キーを押します。
これらのコマンドでディレクトリのアクセス権を設定し、所有者による読み込み、書き込み、実行、またグループや他のユーザーによる読み込み、実行が行えるようにします。またこれらのコマンドでは、所有者やグループを daemon に設定します。
/etc/init.d/sendmail start と入力し Return キーを押します。
これで新規 sendmail デーモンが起動します。