1969 年以来、インターネットプロトコル群に携わる開発者たちは、それぞれのプロトコルと関連の主題を、RFC (コメント要求 = Requests for Comments) と呼ばれる文書の形で記述してきました。多くの RFC は特定の TCP/IP プロトコルの仕様であり、そのプロトコルを実装するソフトウェアが従う必要のある規格を記述しています。ほかに、インターネット、そのトポロジ、その運営組織について記述した RFC もあります。さらに、DNS などのような TCP/IP アプリケーションの管理方法を説明する RFC もあります。
RFC がパブリックドメインに公開されるには、IAB (Internet Architecture Board) より承認されることが必要です。一般に、RFC の中の情報は開発者やその他の高度の専門知識を持つ読者を対象としていますが、すべてがそうであるとは限りません。
最近になって、RFC のサブセットとして FYI (For Your Information) 文書が発行されるようになりました。FYI には、インターネット規格を取り扱うような情報は含まれていません。むしろ、インターネットのもっと一般的な性格に関する情報を扱うものです。FYI には、たとえば、TCP/IP の入門書や資料の目録、あらゆるインターネット関連のソフトウェアツールを網羅した要覧、インターネットと一般的なネットワーキングに関する用語集などが含まれています。
このマニュアルでも、また Solaris システム管理者セットに含まれる他のマニュアルでも、関連の RFC が参照されています。
InterNic Directory and Database Service には、RFC の蓄積が維持されています。インターネットに接続している場合は、次のようにしてオンラインで RFC を検索できます。
ftp を用いる場合は、InterNic ディレクトリおよびデータベースサーバー ds.internic.net に要求を送ります。要求の形式は次のとおりです。
rfc/rfc.rfcnum.txt または rfc/rfc.rfcnum.ps
rfcnum は、入手したい RFC の番号です。たとえば、RFC 1540 を PostScriptTM 形式で検索したい場合、rfc/rfc.1540.ps という要求を出します。
電子メールを用いる場合は、米国の mailserv@ds.internic.net に電子メールを送ります。これは自動サーバーなので、要求メッセージのボディーは次の形式になっている必要があります。
document-by-name rfcrfcnum または document-by-name rfcrfcnum.ps
World Wide Web ブラウザを用いる場合は、URL は http://ds.internic.net/ds/dspg1intdoc.html を指定します。ホームページは http://ds.internic.net です。
RFC のオンラインインデックスを必要とする場合は、 document-by-name rfc-index という要求を含んだメッセージを、米国の ds.internic.net に電子メールで送ってください。
インターネットは急速に成長しているので、上記に示したアドレスは、本書をお読みになる時点には変更されている場合があります。