何らかのプログラムが動作しているために NFS サーバーをリブートできない場合は、次のようにウォームスタートすることで、RPC を使用するすべてのサービスを再起動せずに rpcbind を再起動できます。
スーパーユーザーになります。
rpcbind の PID を決定します。
ps を実行すると、PID の値が第 2 カラムに表示されます。
# ps -ef |grep rpcbind root 115 1 0 May 31 ? 0:14 /usr/sbin/rpcbind root 13000 6944 0 11:11:15 pts/3 0:00 grep rpcbind |
SIGTERM シグナルを rpcbind プロセスに送ります。
以下の例では、送信するシグナルは term で、プログラムの PID は 115 です (kill(1) のマニュアルページを参照)。これにより、rpcbind は /tmp/portmap.file と /tmp/rpcbind.file に現在登録されているサービスのリストを作成します。
# kill -s term 115 |
-s term オプションを使用して rpcbind プロセスを終了させないと、rpcbind のウォームスタートを完了できません。その場合は、サーバーを再起動することによってサービスを再開する必要があります。
rpcbind を再起動します。
rpcbind のウォームスタートを実行すると、kill コマンドの実行で作成されたファイルが参照されるので、すべての RPC サービスを再起動せずにプロセスを再起動できます (rpcbind(1M) のマニュアルページを参照)。
# /usr/sbin/rpcbind -w |