Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

ブート時のファイルシステムのマウント方法

autofs マップを使用するのではなく、ブート時にファイルシステムをマウントするには、次の手順に従います。この手順は、すべてのローカルファイルシステムで実行しなければなりません。すべてのクライアントで実行しなければならないので、リモートファイルシステムでの実行は推奨できません。

  1. スーパーユーザーになります。

  2. ファイルシステムに関するエントリを /etc/vfstab に追加します。

/etc/vfstab ファイルのエントリ構文は、次のとおりです。


special  fsckdev  mountp  fstype  fsckpass  mount-at-boot  mntopts

詳細は、vfstab(4) のマニュアルページを参照してください。


注意 - 注意 -

NFS サーバーに NFS vfstab ファイルのエントリを作成するとデッドロックが発生する可能性があるため、作成しないでください。NFS サービスは、/etc/vfstab のエントリがチェックされてから起動されます。そのため、互いのファイルシステムをマウントしている 2 台のサーバーが同時にダウンすると、リブート中にシステムがハングする可能性があります。


vfstab ファイルの項目の例

wasp サーバーの /var/mail ディレクトリをクライアントに /var/mail としてマウントするとします。そのためには、クライアント側で、ファイルシステムを /var/mail としてマウントし、読み出しと書き込みの両方ができるようにします。この場合は、以下の項目をクライアントの vfstab ファイルに追加します。


wasp:/var/mail - /var/mail nfs - yes rw