Solaris のシステム管理 (第 3 巻)

NFS サーバー上で大型ファイルを無効にする方法

2G バイトを越えるファイルを処理できないクライアントをサポートしているサーバーについては、大型のファイルを作成する機能を無効にしておく必要があります。


注 -

以前のバージョンの Solaris による動作環境では、大型のファイルは使用できません。クライアントが大型のファイルにアクセスする必要がある場合には、NFS サーバーのクライアントが 2.6 以降のリリースで動作していることを確認してください。


  1. スーパーユーザーになります。

  2. ファイルシステム上に大型のファイルが存在していないことを確認してください。

    次の例は、大型のファイルを検索するためのコマンドです。


    # cd /export/home1
    # find . -xdev -size +2000000 -exec ls -l {} ¥;
    

    システム上に大型のファイルが存在する場合には、削除するか、他のファイルシステムに移動する必要があります。

  3. ファイルシステムをアンマウントします。


    # umount /export/home1
    
  4. ファイルシステムがマウントされている場合には、-largefiles を使用してファイルシステムをリセットします。

    fsck は、ファイルシステム上に大型のファイルが存在しない場合に、ファイルシステムの状態をリセットします。


    # fsck /export/home1
    
  5. nolargefiles を使用して、ファイルシステムをマウントします。


    # mount -F ufs -o nolargefiles /export/home1
    

    コマンド行からこの操作を行うことができますが、オプションをさらに固定的にするために、/etc/vfstab に次のようなエントリを追加してください。


    /dev/dsk/c0t3d0s1 /dev/rdsk/c0t3d0s1 /export/home1  ufs  2  yes  nolargefiles