ifconfig ユーティリティは、トンネルモジュール同様に、IPv6 インタフェースをプラムできるよう変更されました。ifconfig(1M) ユーティリティでは、ioctl の拡張セットで IPv4 ネットワークインタフェースと IPv6 ネットワークインタフェースの両方を設定します。表 16-1 は、このユーティリティに追加されたオプションセットです。このユーティリティによる診断手順については、「インタフェースアドレス割り当ての表示方法」を参照してください。
表 16-1 新しい ifconfig ユーティリティオプション
オプション |
説明 |
---|---|
index |
インタフェースインデックスを設定する |
tsrc/tdst |
トンネルソース / 宛先を設定する |
addif |
論理インタフェースの次の候補を作成する |
removeif |
指定された IP アドレスの論理インタフェースを削除する |
destination |
インタフェースにポイントツーポイント宛先アドレスを設定する |
set |
インタフェースにアドレスとネットマスクのどちらか、または両方を設定する |
subnet |
インタフェースのサブネットアドレスを設定する |
xmit/-xmit |
インタフェースにおけるパケット伝送を使用可能または使用不能する |
IPv6 設定手順については、「IPv6 ノードを有効にする」を参照してください。
次に示す ifconfig コマンドでは、hme0:3 論理インタフェースが 1234::5678/64 IPv6 アドレスに作成され、up オプションで有効になり、状態が報告され、無効になり、インタフェースが削除されます。
# ifconfig hme0 inet6 addif 1234::5678/64 up Created new logical interface hme0:3 # ifconfig hme0:3 inet6 hme0:3: flags=2000841<UP,RUNNING,MULTICAST,IPv6> mtu 1500 index 2 inet6 1234::5678/64 # ifconfig hme0:3 inet6 down # ifconfig hme0 inet6 removeif 1234::5678 |
次に示す ifconfig コマンドでは、物理的インタフェース名に関連付けられているデバイスが開き、デバイスを使用できるよう TCP/IP に必要なストリームがセットアップされ、その状態が報告され、トンネルソースと宛先アドレスが設定され、設定後の新しい状態が報告されます。
# ifconfig ip.tun0 inet6 plumb index 13 # ifconfig ip.tun0 inet6 ip.tun0: flags=2200850<POINTOPOINT,RUNNING,MULTICAST,NONUD,IPv6> mtu 1480 index 13 inet tunnel src 0.0.0.0 inet6 fe80::/10 --> :: # ifconfig ip.tun0 inet6 tsrc 120.46.86.158 tdst 120.46.86.122 # ifconfig ip.tun0 inet6 ip.tun0: flags=2200850<POINTOPOINT,RUNNING,MULTICAST,NONUD,IPv6> mtu 1480 index 13 inet tunnel src 120.46.86.158 tunnel dst 120.46.86.122 inet6 fe80::8192:569e/10 --> fe80::8192:567a |