主要メッセージの手引き

セグメント例外

原因

セグメント例外は、通常、プログラミングエラーによって発生します。読み取り専用ファイルシステムを除き、通常、このメッセージはコアダンプを伴います。

対処方法

core(4) ファイルを作成したプログラムを特定するには、file(1) コマンドまたは adb(1) コマンドを実行します。dtmail プログラムによって作成された core ファイルに対して fileadb の各コマンドを実行した場合の出力例を次に示します。


$ file core
core: ELF 32-bit MSB core file SPARC Version 1, from `dtmail'

$ adb core
core file = core -- program `dtmail'
SIGSEGV  11: segmentation violation
^D      (adb プログラムを終了するには Control-d と入力します。)
このプログラムのベンダまたは作成者にデバッグ済みのバージョンを問い合わせてください。

テクニカルノート

プロセスが、保護されているかまたは存在しないメモリー領域へアクセスしようとしたことを示すシグナルを受信しました。セグメント例外の最も一般的な 2 つの原因は、ヌルポインタを用いて関接参照をしようとした、または境界を越える添字で配列を参照したことです。

接続が相手側によってリセットされました。

原因

ピアにより接続が強制的にクローズされました。通常は、タイムアウトや再起動によるリモートホスト接続の切断が原因です。

テクニカルノート

このエラーの記号名は、ECONNRESETerrno=131 です。

接続が拒否されました。

原因

対象のマシンが拒否したため、接続できません。アクティブでないサービスに接続しようとした場合、または要求したアドレスにサービスプロセスが存在しなかった場合に起こります。

対処方法

対象のマシン上のサービスをアクティブにするか、またはサービスがなくなっていた場合は再度起動します。セキュリティ上の理由からこのサービスを提供したくない場合は、ユーザーグループにそのことを伝え、できれば代替サービスを提供します。

テクニカルノート

このエラーの記号名は、ECONNREFUSEDerrno=146 です。

接続がタイムアウトしました。

原因

このエラーは宛先ホストがダウンしている場合、またはネットワーク上の障害のために伝送に失敗した場合に起こります。

対処方法

次の操作を行います。

  1. たとえば ping(1M)ftp(1) などを使用して、まずホストシステムの動作を調べます。

  2. 必要があれば修理または再起動を行います。

  3. これで解決できない場合は、ネットワークのケーブルと接続を調べます。

テクニカルノート

指定された時間内に接続が確立されませんでした。適切な時間内に宛先ホストが正しく応答しなかったため、接続要求または送信要求は失敗しました (タイムアウトの時間は通信プロトコルによって異なります)。

このエラーの記号名は、ETIMEDOUTerrno=145 です。

接続を切断しました。

原因

rlogin(1) を使用するとき、次の場合にこのメッセージが表示されます。

ファイルを修正して、接続を切断する前に保存しなかった場合は、データが失われる恐れがあります。

対処方法

もう一度実行します。相手のシステムが停止している場合は、リブートされるまで待ちます。

接続を切断しました。終了します。

原因

talk(1) コマンドを使用して別のユーザーと交信した後、そのユーザーが割り込み (通常は Control-C) を入力すると、こちらのユーザーの画面にこのメッセージが表示されます。

対処方法

割り込みを送信するのは、talk(1) プログラムを終了する際の通常の方法です。talk(1) セッションが終了すると、作業に戻ることができます。

専用のカラーマップエントリを割り当てられません。

原因

このメッセージは libXt (X イントリンシクスライブラリ) から発生していて、引用符によって指定されたカラー名が要求される前に、システムのカラーマップがいっぱいになったことを示します。アプリケーションによっては、このメッセージが表示されても続行できます。ワークスペースプロパティカラーなど、その他のアプリケーションは、カラーマップがいっぱいになると表示できません。

対処方法

カラーマップの使用率が高いプログラムを終了してから、失敗したアプリケーションを再起動してもう一度行なってください。