Solaris ネーミングの管理

グローバル名前空間のフェデレート

NIS+ または NIS は、DNS や X.500 などのグローバルネームサービスにフェデレートできます。

NIS+ または NIS の名前空間を DNS または X.500 のもとでフェデレートするには、まず NIS+ 階層または NIS ドメインのルートリファレンスを獲得する必要があります。

グローバルネームサービスでは、ルートリファレンスは、「次のネーミングシステムリファレンス」として知られています。これは、このリファレンスが、DNS ドメインまたは X.500 エントリの下にある次のネーミングシステムを指すためです。NIS+ または NIS をグローバルネームサービスによってフェデレートするには、そのグローバルサービスに、ルートリファレンス情報を追加します。

ルートリファレンス情報をグローバルサービスに追加すると、各自の NIS+ 階層または NIS ドメインの外部のクライアントは、その NIS+ 階層または NIS ドメインのコンテキストにアクセスして、操作を実行できます。外部 NIS+ クライアントは、未認証 NIS+ クライアントとしてその階層にアクセスします。

次に例を示します。

NIS+ が、DNS ドメイン doc.com. の下でフェデレートされる場合は、次のコマンドを使用して NIS+ エンタープライズのルートをリスト表示できます。


# fnlist .../doc.com/

NIS+ が、X.500 エントリ /c=us/o=doc の下でフェデレートされる場合は、次のコマンドを使用して NIS+ エンタープライズのルートをリスト表示できます。


# fnlist .../c=us/o=doc/

どちらの例でも、最後にスラッシュが必要であることに注意してください。