Solaris ネーミングの管理

ホストに関連するバインド

XFN 初期コンテキスト関数が呼び出されたときには、特定のホストでプロセスが実行中です。FNS では、プロセス実行中のホストに関連する初期コンテキストにある次のバインドが定義されます。

thishost

名前空間識別子 thishost (または _thishost) は、プロセス実行中のホストのホストコンテキストにバインドされます。たとえば、プロセスがマシン cygnus で実行中である場合、thishostcygnus のホストのコンテキストにバインドされ、名前 thishost/service/calendar はマシン cygnus のカレンダのサービスを参照します。

thisorgunit

FNS では、ホストは組織単位に関連付けられていると仮定します。1 つのホストを複数の組織単位に関連付けることができますが、主となる組織単位が必要です。NIS+ 名前空間では、組織単位はホストのホームドメインに対応します。

名前空間識別子 thisorgunit (または _thisorgunit) は、プロセス実行中のホストの主要な組織単位に解決されます。たとえば、ホストがマシン cygnus であり、cygnus の NIS+ ホームドメインが west.sales である場合は、thisorgunitwest.sales として組織単位コンテキストで解決され、名前 thisorgunit/service/fax は組織単位 west.sales の FAX サービスを参照します。

thisens

FNS では、ホストがエンタープライズに関連するものと仮定されます。これは、thisorgunit を保持する名前空間に対応します。

名前空間識別子 thisens (または _thisens) は、プロセス実行中のホストのエンタープライズのルートで解決されます。たとえば、NIS+ で、ホストのホームドメインが sales.doc.com である場合、名前 thisens/site/doc.com. のサイトの名前空間のルートで解決されます。