Solaris ネーミングの管理

SunOS 4.x 互換モード

Solaris 8 リリースの NIS は、パスワード構成ファイルを SunOSTM 4.x (Solarisリリース 1) フォーマットおよび Solaris リリース 2 のパスワードファイルフォーマットおよびシャドウファイルフォーマットの両方でサポートしています。

動作モードは、$PWDIR/shadow ファイルが存在するか否かによって決定されます ($PWDIR は、/var/yp/Makefile ファイルに設定されている Makefile マクロセットです) 。shadow ファイルが存在する場合は、NIS は Solaris リリース 2 モードで動作します。shadow ファイルが存在しない場合は、NIS は SunOS 4.x モードで動作します。

SunOS 4.x モードでは、すべてのパスワード情報は passwd ファイルに保存されています。Solaris リリース 2 モードでは、パスワード情報は shadow ファイルに保存され、ユーザー課金情報は passwd ファイルに保存されます。

make マクロ PWDIR/etc ディレクトリに設定された場合は、Solaris リリース 2 の passwd 処理要件の関係上、NIS は Solaris リリース 2 モードでしか動作できません。しかし、PWDIR/etc 以外のディレクトリに設定されている場合は、ユーザーは passwd 構成ファイルを SunOS 4.x フォーマットでも Solaris リリース 2 フォーマットでも保存できます。rpc.yppasswdd デーモンはこれら両方のパスワードフォーマットを認識しますが、Solaris リリース 2 フォーマットを使用することをお勧めします。