ブートファイルとデータファイルを設定し、in.named を実行したら、設定が正しく行われたかどうかを次の手順で確認してください。
syslog ファイルをオープンして、エラーメッセージが書き込まれていないかどうか確認します。
エラーメッセージと障害追跡の仕方については、『Solaris ネーミングの管理Solaris Naming Administration Guide - ja』を参照してください。
nslookup を実行して、ローカルドメインのホスト名を確認します。
dnsmaster% nslookup altair Server: dnsmaster.doc.com Address: 192.146.168.5 Name: altair.doc.com Address: 192.146.168.10 |
異常が見つからなければ、ネームサーバーはおそらく正常に機能しています。
「Can't find」または「can't initialize address」といったメッセージがサーバーに表示された場合、あるいは「Non-existent domain」といったメッセージが表示された場合は、サーバーがブートファイルまたはホストファイルに設定されていない可能性があります。
nslookup を実行してリモートドメイン名を検索します。
インターネットに接続されているネットワークの場合、リモートドメイン名を検索します。インターネットに接続されていないネットワークの場合は、他のゾーンにサブドメインがあれば、その名前を検索します。たとえば、インターネット上のリモートドメイン名 internic.net を検索するには、次のように入力します。
dnsmaster% nslookup internic.net Server: dnsmaster.doc.com Address: 192.146.168. Name: internic.net Addresses: 198.41.0.9, 198.41.0.6, 198.41.0.5, 198.41.0.8 |
異常が見つからなければ、ネームサーバーはおそらく正常に機能しています。
上記のコマンドを実行してもリモートドメイン名が表示されない場合は、インターネットとの接続に問題があることが原因の 1 つとして考えられます。
あるいは、named.ca ファイルが正しくインストールまたは設定されていないことも考えられます。
(もう一度 nslookup を実行すると、「non-authoritative」というメッセージが出るはずですが、これは無視してかまいません。2 回目の実行では、リモートネームサーバーからではなく、キャッシュから応答が来ています。)
リモートドメインから自分のドメインのホスト名を検索します。
インターネットに接続されているネットワークの場合、リモートドメインに行き、そこから自分のドメインのホスト名を検索します。インターネットに接続されていないネットワークの場合は、他のゾーンがあれば、そこから自分のドメインのホスト名を検索します。
たとえば、インターネット上のリモートドメインから自分のドメインにあるホスト名を検索するには、nslookup コマンドに続けて、引数を 2 つ指定します。1 つめは検索対象のホスト名、2 つめは nslookup コマンドを実行するネームサーバー名です。具体的には次のように指定します。
remotemachine9% nslookup altair remotemaster.foo.org. Server: remotemaster.foo.org Address: 123.231.12.22 Name: altair.doc.com Addresses: 111.22.3.4 |
異常が見つからなければ、ネームサーバーはおそらく正常に機能しています。
上記のコマンドを実行しても探しているマシンが見つからない場合は、ドメインが親ドメイン (上記の例では .com) の管理者と正しく登録されていないことが原因の 1 つとして考えられます。