この例では、マスターサーバー名を master1、新しい複製サーバー名を replica2 とします。
複製サーバー上の rpc.nisd を終了させます。
マスターサーバーから複製サーバーへの名前空間データの自動ロード ( nisping による) が中断されます。
マスターサーバー上で NIS+ バックアップ機能を実行します。
この手順は『Solaris ネーミングの管理』に詳しく説明されています。以下の例では、nisbackup コマンドを使って master1 を /var/master1_bakup ディレクトリにバックアップします。
master1# nisbackup -a /var/master1_bakup |
nisrestore を使って新しい複製サーバーを構成する最も簡単な方法は、マスターサーバーのデータを NFS にマウントされた (複製サーバーからアクセス可能な) ディレクトリにバックアップするというものです。この例では、マスターサーバーと新しい複製サーバーの両方に、/var/master1_bakup ディレクトリへのアクセス権が与えられているものと想定します。
このほかに、tar コマンドを使って /var/master1_bakup ディレクトリからテープカートリッジなどの可搬記憶メディアにデータをコピーし、次に、その可搬記憶メディアから新しい複製サーバーにマウントされているディレクトリにデータをコピーし、そのディレクトリを nisrestore コマンドの情報源として使うという方法 (手順 3 参照) もあります。
nisrestore コマンドを使って、NIS+ データセットを新しい複製サーバーにロードします。
この手順は『Solaris ネーミングの管理』に詳しく説明されています。以下の例では、nisrestore コマンドを使って NIS+ データを/var/master1_bakup ディレクトリから client2 にダウンロードします。
replica2# nisrestore -a /var/master1_bakup |
作成している複製サーバーがルートドメインで使うものである場合、あるいは nisrestore が必要なデータを検証または見つけることができないという旨のエラーメッセージが出た場合は、次に示すように -f オプション付きで実行してみてください。
replica2# nisrestore -f -a /var/master1_bakup |
新しい複製サーバー上で rpc.nisd を再実行します。
詳細は、「NIS+ サーバーを構成する方法」を参照してください。