Solaris 移行ガイド

リファレンスの使い方

SunOS 4 には、System V 互換バージョンの多くのコマンド、システムコール、およびルーチンを提供する System V のインストールオプションがあります。System V インタフェースはこのあとに続く表に一覧表示されています。SunOS 4 インタフェースの System V バージョンを指す場合には、「SysV」とインタフェースの横に示してあります。

すべての Solaris 7 インタフェースに関する詳細な情報については、『man pages section 2: System Calls』を参照してください。


注 -

システムコールは関数です。この付録では、関数名のすぐ後に空の()をつけて関数を識別しています。数字を入れた()がさらに続く場合、これは関連するマニュアルページのセクションを示します。


以下の表にエントリの例と、その説明を示します。

SunOS 4 システムコール 

SunOS 5.7  

利用可能な代替システムコールと注 

ABI 

SVID 

SVR4 

BSD 

mctl()(2)

memcntl()(2) が同様の機能を提供する。

mctl() システムコールは、ABI、SVID、SVR4、および SunOS 5.7 では利用できません。memcntl() コールを使用するには、このシステムコールを使用するアプリケーションをすべて書き直さなければなりません。mctl() は SunOS/BSD 互換パッケージで利用できますが、使用するアプリケーションは他の SVR4 システムと互換性がありません。

SunOS 4 システムコール 

SunOS 5.7  

利用可能な代替システムコールと注 

ABI 

SVID 

SVR4 

BSD 

getsockname()(2)

S# 

SunOS 4 の getsockname() が使用する errnoENOBUFS は、SVR4 と SunOS 5.7 では ENOSR に変更された。

S# 

getsockname() システムコールは、ABI または SVID では定義されていません。SunOS 5.7 と SVR4 における getsockname() コールは SunOS 4 のものと同じですが、SunOS 4 ではエラー条件について errnoENOBUFS に設定していたのに対し、SunOS 5.7 では errnoENOSR に設定するという点が異なります。