Solaris 移行ガイド (追補)

ネームサービススイッチ

最新情報については、『Solaris ネーミングの管理』の「ネームサービススイッチ」を参照してください。

SunOS リリース 4 と NIS 互換モード

NIS+ は、NIS を実行している SunOS リリース 4 または 5 のワークステーションで使用できます。すなわち、NIS+ ドメイン内部のマシンには、nisplus ではなく nis に対して設定された nsswitch.conf ファイルを含めることができます。NIS を実行中のマシン上で NIS+ サービスにアクセスするには、NIS 互換モードで NIS サーバーを実行する必要があります。

NIS 互換モードによって、Solaris オペレーティング環境を実行中の NIS+ サーバーは、NIS+ クライアントからの要求に応答し続けながら NIS クライアントからの要求にも応答できます。NIS+ はこれを実行するために 2 種類のサービスインタフェースを用意しています。一方のインタフェースが NIS+ クライアントの要求に応答すると同時に、もう一方が NIS クライアントの要求に応答します。

このモードでは、NIS クライアントに追加の設定や変更は必要ありません。実は、NIS 互換モードを実行中の NIS+ サーバーは ypupdateypxfr プロトコルをサポートしていないので、このサーバーを複製またはマスターの NIS サーバーとして使用できないことを除けば、NIS クライアントは、応答しているサーバーが NIS サーバーでないことすら認識していません。NIS 互換モードの詳細については、『NIS+ への移行』を参照してください。

さらに 2 点の違いがあります。