Solaris 移行ガイド (追補)

ioctl() 要求

この節では、『Solaris 移行ガイド』の ioctl に関する情報を更新します。

filiosockiostreamiotermiotermiosmtio、および dkio に関するすべての ioctl と、旧バージョン 7 や 4BSD 端末ドライバがサポートする ioctl の両方がサポートされています。それ以外の場合は、Solaris 8 プラットフォームの標準デバイスに関する ioctl だけが提供されます。この 2 種類のバージョンでサポートされている ioctl に関する ioctl 番号の不一致は、透過的に処理されます。この ioctl のパラメータは必要に応じてマップされます。

Solaris 8 オペレーティング環境での使用をサポートされていない SunOS リリース 4 の ioctl を、表 16-1 に示します。

表 16-1 Solaris 8 オペレーティング環境でサポートされていない ioctl

ioctl()

解説 

DKIOCGCONF

/usr/lib/libc。この ioctl は、このリリースでは使用できませんが、バイナリ互換パッケージでサポートされています。この ioctlDKIOCINFO と置き換えることができます。この DKIOCINFO には、SunOS リリース 4 の DKIOCGONFDKIOCINFO の構造体に関する連結した情報が含まれています。

DKIOCGLOG

この ioctl は Solaris 8 ではサポートされていません。バイナリ互換パッケージを使うと、この ioctlEINVAL を返します。

DKIOCWCHK

SunOS リリース 4 では、この ioctl はフロッピーディスク装置の書き込みチェックを切り替えます。バイナリ互換パッケージを使うと、この ioctl はフロッピーディスク装置の書き込みチェックを切り替えずに、正常終了を返します。

DKIOCSCMD

この ioctl は、xd(7)、xy(7)、および ipi(7) のデバイスについてのみ利用できます。この ioctl は SCSI デバイスでは障害が発生します。これらのデバイスについては USCSI ioctl を使用してください。

_O_TIOCCONS

この ioctl は旧式であり、Solaris 8 リリースまたはこのパッケージではサポートされていません。

O_TIOCGSIZE

この ioctl は旧式であり、Solaris 8 リリースまたはこのパッケージではサポートされていません。

TIOCMODG

この ioctl は旧式であり、Solaris 8 リリースまたはこのパッケージではサポートされていません。

TIOCMODS

この ioctl は旧式であり、Solaris 8 リリースまたはこのパッケージではサポートされていません。