ONC+ 開発ガイド

モニタ固有の管理コマンド

前の節では、_pmtab ファイル内の 2 つの情報、すなわち、ポートモニタのバージョン番号と、_pmtab ファイルのサービスエントリに入っているポートモニタ情報とを説明しました。新たなポートモニタを追加するときは、_pmtab ファイルを正しく初期化するためにバージョン番号がわかっていなければなりません。新たなサービスを追加するときは、_pmtab エントリのポートモニタ情報が正しくフォーマットされなければなりません。 各ポートモニタには、この 2 つの処理を行うための管理コマンドが必要です。ポートモニタの設計者は、そのような管理コマンドとその入力オプションも定義しなければなりません。

管理コマンドは、そのような入力オプションを指定して呼び出されると、サービスエントリのポートモニタ固有部分に必要な情報を、ポートモニタの _pmtab ファイルに入るようにフォーマットし、それを標準出力に書き出さなければなりません。バージョン番号を調べるときは、コマンドに -V オプションを付けて実行します。その場合管理コマンドは、ポートモニタの現在のバージョン番号を標準出力に書き出さなければなりません。

どちらの処理を実行している場合も、管理コマンドに何らかのエラーが起これば、標準出力には何も表示されません。