ONC+ 開発ガイド

システムへのアクセス制限

ポートモニタは現在実行中のサービスに影響することなく、システムへのアクセスを制限できなければなりません。そのために、ポートモニタは有効と無効の 2 つの内部状態を保持しています。ポートモニタの起動時の状態は、sac で設定した環境変数 ISTATE の値で決まります。SAC とポートモニタのインタフェース」 の項を参照してください。

ポートモニタの有効と無効を切り換えると、その管理下にあるすべてのポートが影響を受けます。ポートモニタが 1 つのポートだけを管理している場合は、そのポートだけが影響を受けます。複数ポートがそのポートモニタの管理下にあるときは、それらのポートすべてが影響を受けます。

ポートモニタの有効と無効の切り換えは動的な操作です。この操作で、ポートモニタの内部状態が変わります。ただし、次にポートモニタを起動するときには、この状態は失われます。

これに対して、個々のポートの有効と無効の切り換えは静的な操作です。この操作によって管理ファイルが変更されます。次にポートモニタを起動しても、ポートの状態は残ります。