国際化対応言語環境の利用ガイド

Solaris インタフェースの地域対応機能

OS ロケール層によって、アプリケーションの実行時に OS システムのインタフェースに差し込まれる基本的なロケールデータベースと機能が実現します。アプリケーションは、第 2 章で説明した標準的な API を使ってこれらの OS ロケールのモジュールにアクセスします。

X11 ロケール層によって、X11 アプリケーションがローカルのテキスト入力と表示ができるように、X 入力方式と X 出力方式へのインタフェースを実現します。アプリケーションがさまざまな言語の文字を表示できるように各種のフォントが用意されています。

CDE/Motif は、X11 ウィンドウシステムの上に構築されています。したがって、CDE/Motif は、X11 API を使って X11 ロケールの機能を使用できます。目標のロケール内部でデスクトップを機能させるため、Solaris の地域対応には、CDE アプリケーションに関するさまざまなロケール固有の設定があります。

メッセージ翻訳とオンラインヘルプの内容は、次の図で示すさまざまな層を通して提供されます。

図 3-1 Solaris におけるロケールの機能と構造

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