Java 2 SDK 開発ガイド (Solaris 編)

ツール

ヒープ検査ツール

この診断ツールは、SIGQUIT ハンドラメニューから終了されたプログラムに対して対話的に使用できます。このツールでは、プログラムのメモリリークを見つけることができます。メモリリークは、プログラムが不注意でオブジェクトを保持しているためにガベージコレクターがメモリを再利用できないときに起ります。ヒープ検査をすると、ヒープにあるオブジェクトがクラスごとに合計メモリ使用量の多い順に示されます。オブジェクトへの参照チェーンを調べると、オブジェクトがなぜ終了しないのかがわかります。

デバッグユーティリティ

Java 2 SDK Solaris 版では新しいデバッグプロセスが提供されます。このプロセスでは、フォアグラウンドで動作する Java プロセスに SIGQUIT シグナルを送信します。このシグナルを使えば、そのプロセスに対し、スレッドやモニターの状態ダンプ、デッドロック検出などのデバッグタスクを行うことができます。詳細は、第 5 章「SIGQUIT によるデバッグ」を参照してください。