Java 2 SDK 開発ガイド (Solaris 編)

Java 2 SDK と JDK 1.1 をともに実行する

/user/java シンボリックリンクは、複数の Java 環境がインストールされている場合の Solaris システムにおけるデフォルトの Java 環境の定義に使用します。現在、JDK 1.1 は /usr/java1.1 にインストールされ、Java 2 SDK Solaris 版は /usr/java1.2 にインストールされます。

Solaris 8 より前のリリースの場合、JDK 1.1 と Java 2 SDK Solaris 版をインストールするとき、/usr/java シンボリックリンクは /usr/java1.1 を参照しました。Solaris 8 リリース以降、JDK 1.1 と Java 2 SDK Solaris 版をインストールする場合、/usr/java シンボリックリンクは、デフォルトで /usr/java1.2 を参照します。

/usr/bin (/bin でも可) には、/usr/java を使用するシンボリックリンクがあるので (たとえば /usr/bin/java/usr/java/bin/java を表します)、この /usr/java リンクでは、ほとんどのユーザに表示されるデフォルトの「java」を変更できます。Java アプリケーションの多くが Java 2 SDK Solaris 版または JDK 1.1 のどちらかで実行しますが、ユーザやアプリケーション側がどの「java」を使用するかを選択したい場合もあります。

JDK 1.1 を使用したい Java ユーザの場合、PATH 設定で /usr/bin の前に /usr/java1.1/bin を追加します。Java 2 SDK Solaris 版を使用したい Java ユーザの場合、PATH 設定で /usr/bin の前に /usr/java1.2/bin を追加します。場合によっては、CLASSPATHLD_LIBRARY_PATH、または JAVA_HOME などの他の環境変数を変更することもできます。ただしこれらの環境変数はどれも必須ではありません。

JDK 1.1 が必要な Java アプリケーションでは、/usr/java1.1 を参照し、Java 2 SDK Solaris 版が必要なアプリケーションでは /usr/java1.2 を参照します。

シンボリックリンク /usr/java は変更しないでください。シンボリックリンクを変更すると、Solaris 8 より前の Solaris リリース対応の Java アプリケーションや、JDK 1.1 の使用を前提とした Java アプリケーションでは問題が生じることがあります。