リンカーとライブラリ

動的ストリングトークン

実行時リンカーは、実行パス (DT_RPATH)、フィルタ (DT_FILTER)、または補助フィルタ (DT_AUXILIARY) 内で使用される場合には、次のストリングトークンが置換されます。

$ISALIST

このプラットフォームで実行可能なネイティブの命令セット (isalist(1) を参照) に展開する。 このトークンを含むパス名は、使用可能な各命令セットに置き換えられる。「命令セット固有の共有オブジェクト」を参照。

上で指定されたパス内あるいは依存関係 (DT_NEEDED) エントリ内で実行時リンカーが使用されると、その実行時リンカーは次のストリングトークンを置き換える。

$ORIGIN

オブジェクトが読み込まれるディレクトリを指定する。通常は、単独のバンドルされていないパッケージ内に依存関係を配置する場合に使用される。「関連する依存関係の配置」を参照

$PLATFORM

現在のマシンの現在のプロセッサタイプに展開 (uname(1) -i を参照) する。「プラットフォーム固有の共有オブジェクト」を参照

$OSNAME

オペレーティングシステムの名前に展開 (uname(1) -s を参照) する。「プラットフォーム固有の共有オブジェクト」を参照

$OSREL

オペレーティングシステムのリリースに展開 (uname(1) -r を参照) する。「プラットフォーム固有の共有オブジェクト」を参照


注 -

$PLATFORM は「Solaris 2.5」に付加されましたが、「Solaris 2.6」より前のものでは、補助フィルタ (DT_AUXILIARY) を表現するためだけに使用できます。「補助フィルタの生成」を参照してください。