Solaris X Window System 開発ガイド

クライアント認証ファイル

クライアント認証ファイル .Xauthority のエントリには以下の形式があります。

表 7-2

connection-protocol

auth-protocol

auth-data

デフォルト設定では、.Xauthorityauth-protocol として MIT-MAGIC-COOKIE-1 が格納され、ローカル表示に関するエントリが connection-protocol および auth-data としてのみ格納されます。たとえば、ホスト anyhost 上で .Xauthority ファイルに以下のエントリが格納されているという場合が考えられます。

表 7-3

anyhost:0

MIT-MAGIC-COOKIE-1 

82744f2c4850b03fce7ae47176e75

localhost:0

MIT-MAGIC-COOKIE-1 

82744f2c4850b03fce7ae47176e75

anyhost/unix:0

MIT-MAGIC-COOKIE-1 

82744f2c4850b03fce7ae47176e75

クライアントのスタートアップ時に、connection-protocol に対応するエントリが .Xauthority から読み取られ、auth-protocol および auth-data が接続パケットの一部としてサーバーに送られます。デフォルトのコンフィギュレーションでは、xhost によって空のホストベースアクセスリストが戻され、認証が実行可能な状態であることを示します。

認証プロトコルをデフォルトから SUN-DES-1 に変更した場合、.Xauthority には auth-protocol として SUN-DES-1 が格納され、auth-data としてユーザーのネット名が格納されます。ネット名の形式は次の通りです。

unix.userid@NISdomainname

たとえば、ホスト anyhost 上で、.Xauthority ファイルに以下のエントリが格納されているという場合が考えられます。

表 7-4

anyhost:0

SUN-DES-1 

"unix.15339@EBB.Eng.Sun.COM"

localhost:0

SUN-DES-1 

"unix.15339@EBB.Eng.Sun.COM"

anyhost/unix:0

SUN-DES-1 

"unix.15339@EBB.Eng.Sun.COM"

この unix.15339@EBB.Eng.Sun.COM は、マシン独立であるユーザーのネット名です。


注 -

自分のネットワーク名、またはマシン独立のネット名が不明のときは、システム管理者に照会してください。