共通デスクトップ環境 プログラマ概要

端末エミュレータ・ウィジェット

DtTerm ウィジェットは、ANSI X3.64-1979 型端末エミュレータ (特に拡張された DEC VT220 仕様の端末) をエミュレートするのに必要な機能を提供します。端末エミュレータ・ウィジェット・ライブラリ libDtTerm は、端末エミュレータ・ウィンドウを GUI に追加するのに使用する DtTerm ウィジェットを提供します。端末エミュレータをアプリケーションに取り込む場合は、共通デスクトップ環境 Motif ウィジェットを使用して、ポップアップ・メニューやスクロール・バーなど表示の拡張機能を追加してください。

共通デスクトップ環境の端末エミュレータは、実行環境の一部ですが、端末として動作し、デスクトップから従来の端末ベースのアプリケーションへのアクセスを可能にするウィンドウです。DtTerm ウィジェットはデスクトップの実行時の端末エミュレータ dtterm の基礎となるものです。

libDtTerm ライブラリには、DtTerm ウィジェットを作成、アクセス、サポートするのに便利な一連の関数が入っています。

ライブラリおよびヘッダ・ファイル

libDtTerm ライブラリは、端末エミュレータの設計や、端末エミュレータ・ウィンドウの GUI への追加を行うために、Motif に基づいた一連のウィジェットを提供します。libDtTerm の API へアクセスするには、Dt/Term.h ヘッダ・ファイルをアプリケーションに取り込んでください。

デモ・プログラム

端末エミュレータのデモは、/usr/dt/examples/dtterm にあります。デモの詳細は、README ファイルを参照してください。

関連マニュアル

DtTerm ウィジェットの詳細は、関連するマニュアル・ページを参照してください。

デスクトップ端末エミュレータの詳細は、端末エミュレータのヘルプ・ボリューム、関連するマニュアル・ページ、および『Solaris 共通デスクトップ環境 ユーザーズ・ガイド』を参照してください。