共通デスクトップ環境 プログラマ概要

オブジェクト管理

共通デスクトップ環境は、完全なオブジェクト指向のインフラストラクチャに依存せずに、オブジェクト指向のシステム属性を取り込んでいます。デスクトップはユーザが選択および移動でき、これを任意の場所でドロップするとセマンティックを作成するグラフィック・オンスクリーン・イメージを提供します。これらはオブジェクトとしてユーザに表示されます。ファイル・マネージャは、ファイル・システム内でファイルおよびディレクトリ・オブジェクトをグラフィカルにブラウズおよび変更する方法を提供し、オブジェクトの考え方を実現しています。また、アクションを呼び出すための GUI を提供します。ユーザがファイルを選択すると、選択したファイルのタイプに定義されたアクションがユーザに示されます。

デスクトップ・ベースのアプリケーションが管理するオブジェクトは、ファイルベースである必要はありません。メモリ・バッファ内でデスクトップ・オブジェクトを示すこともできます。共通デスクトップ環境のメール・プログラムは、スクロール可能なパネルのアイコンでメッセージへのアタッチメントを表示することにより、MIME (Multipurpose Internet Mail Extensions) メッセージを処理します。これらはドラッグ&ドロップなどを行なっている間、ファイルベースのオブジェクトのように動作します。ユーザはファイル・マネージャとメール・プログラムとの間でドラッグできます。ドラッグ&ドロップを使用するアプリケーションは、ファイルベースのオブジェクトとバッファベースのオブジェクトの両方をサポートすることにより、この重要なユーザ・モデルを管理します。デスクトップ・ドラッグ&ドロップ API およびプロトコルがこれを容易にします。