Solaris 共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド

アクセス権

個々のユーザがカレンダにアクセスできるかどうかは、そのユーザに与えられるアクセス権によって制御されます。アクセス権は、カレンダのユーザと対になっています。CSA では、ユーザは、個人、グループ、またはリソースです。共通デスクトップ環境では、個々のユーザだけをサポートします。アクセス権は、アクセス・リストで保持されます。アクセス・リストは、特定のカレンダ属性です。アクセス権は、個別に制御され、それを累積することによって、カレンダとその項目に対するユーザのアクセスの範囲を定義できます。アクセス権は、次のアクセスの役割の観点から指定できます。

所有者の役割を与えられたユーザは、カレンダの所有者ができることであれば、カレンダまたはカレンダ項目に対して何でも実行できます。すなわち、カレンダの削除、カレンダ属性の表示、挿入、変更、カレンダ項目の追加と削除、項目属性の表示、挿入、および変更を実行できます。

主催者の役割を与えられたユーザは、そのユーザが主催者として指定されたカレンダ項目に対して、項目の削除、または項目属性の表示や変更を実行できます。デフォルトでは、項目を作成したカレンダ・ユーザが主催者です。

スポンサーの役割を与えられたユーザは、そのユーザがスポンサーとして指定されたカレンダ項目に対して、項目の削除、または項目属性の表示や変更を実行できます。スポンサーは、カレンダ項目を実質的に所有するカレンダ・ユーザです。

これらの役割に加えて、アクセス権の設定によって、公用、半私用、私用の分類に応じて、空き時間の検索へのアクセス、カレンダ属性の表示、挿入、変更、あるいは項目の表示、挿入、変更を制限できます。項目の分類は、アクセスできるかどうかの二次フィルタとして機能します。