Solaris 共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド

ウィンドウ内部からのドラッグ

アプリケーションは、ダイアログ・ボックスまたはウィンドウ内部からのドラッグを可能にする必要がある場合があります。カレンダのアポイントエディタには、アポイントのスクロール・リストとアポイントを編集するための入力領域があります。ユーザは、スクロール・リストからアポイントをドラッグできますが、アポイント入力領域からもドラッグできなければなりません。ユーザが入力領域からドラッグできるのは、アポイントがまだカレンダに挿入されていないときです (たとえば、申し込まれたミーティングの時間を入力したが、カレンダに挿入していないときなどです)。

ドラッグできる項目には、アイコン・グラフィックを関連付ける必要があります。ダイアログ・ボックスのグラフィック・アイコンは、ドラッグされる情報に隣接する適切な領域に置きます。ダイアログ・ボックスまたはウィンドウの右上隅が、望ましいデフォルトの位置です。このアイコンは何かをドラッグできることをユーザに知らせます。また、使用するグラフィックは、ドラッグ・アイコンに使用するグラフィックと同じにして、一貫性を持たせます。アイコンは 32 * 32 ピクセルでなければならず、ファイル・マネージャが使用するアイコンと同様のラベルがなければなりません。詳細は、『共通デスクトップ環境 スタイル・ガイド』の第 3 章「ドラッグ & ドロップ」を参照してください。


注 -

ドラッグが可能なのは、選択できるコンポーネントまたは項目を持つヒューマン・インタフェース要素からだけです。ボタンまたはメニューのラベルなど、静的なラベルからはドラッグできません。