Solaris 共通デスクトップ環境 プログラマーズ・ガイド

指定されたアクションのアイコン・イメージ情報を取り出すには

    アイコン・イメージ情報を取り出すには、DtActionIcon() 関数を使用します。

   DtActionIcon(char *action_name)

アクション定義は、アクションを表すために使われるアイコン・イメージを定義の ICON フィールドで指定します。

ACTION action_name
{
     ICON icon_image_base_name  
     ... 
}

DtActionIcon() は、アイコン・イメージ・フィールドの値にある文字列を返します。アクション定義にアイコン・フィールドがない場合には、この関数はデフォルトのアクション・アイコン・イメージの値 Dtactn を返します。

次に、使用したいアイコンとサイズの位置を決めます。アイコンには 4 つのサイズがあり、ビットマップまたはピックスマップ形式で使用できます。たとえば、[電卓] のアクション定義からアイコン・ファイルのベース名を見つけることができます。次に、そのベース名と表 8-1 の情報の組み合わせと、すべてのアイコンの格納情報から、目的のアイコン・ファイルを見つけ出せます。

[電卓] アクションのアイコン名は Dtcalc ですが、これはファイル名全体ではありません。アイコン・ファイル名はアイコンのサイズに基づき、4 つのサイズがあります。表 8-1 は、デスクトップ・アイコンのサイズとファイル名の命名規則を示します。

表 8-1 アイコンのサイズとファイル名

アイコンのサイズ 

ビットマップ名 

ピックスマップ名 

16 * 16 (極小) 

name.t.bm

name.t.pm

24 * 24 (小) 

name.s.bm

name.s.pm

32 * 32 (中) 

name.m.bm

name.m.pm

48 * 48 (大) 

name.l.bm

name.l.pm


注 -

デスクトップ・アイコン・ファイルの詳細は、『Solaris 共通デスクトップ環境 上級ユーザ及びシステム管理者ガイド』の第 14 章「デスクトップのアイコンの作成」を参照してください。


ビットマップの場合、マスクとして使われる追加のファイルがあり、そのファイルの拡張子 _m.bm で終わります。したがって、各サイズのアイコンに対して合計 3 個のファイルがあります。次に、電卓のアイコン・ファイルを示します。

Dtcalc.t.bm
Dtcalc.t.pm
Dtcalc.t_m.bm
Dtcalc.m.bm
Dtcalc.m.pm
Dtcalc.m_m.bm
Dtcalc.l.bm
Dtcalc.l.pm
Dtcalc.l_m.bm

注 -

電卓には小型アイコン (Dtcalc.s.bmDtcalc.s.pmDtcalc.s_m.bm) がない点に注意してください。


DtActionIcon() はベース名だけを返します。電卓の場合は Dtcalc です。種類 (ピックスマップまたはビットマップ) とサイズ (極小、小、中、大) を選択して、適用可能な拡張子をベース名に追加してください。また、ファイルがどこにあるかを知っておいてください。