JFP ユーザーズガイド

第 13 章 仮想 LED

仮想 LED は、キーボードのロックキーの状態を画面上で確認するためのツールです。

日本語 (タイプ 4、タイプ 5) キーボードにはアルファベットとかなの入力を切り替えるロックキーが用意されていますが、キーボード本体にはその状態を示す LED が用意されていません。

仮想 LED を使用すると、「かなロック」の状態を画面上で確認できます。

起動方法

仮想 LED を起動するには、ワークスペースメニューから仮想 LED を選択するか、次のようにシェルツールまたはコマンドツールからコマンドを入力します。


sun% /usr/openwin/bin/vled

デフォルトでは、仮想 LED は日本語キーボードを使用しているシステムでしか起動しません。

日本語キーボードを使用していないシステムで仮想 LED を使用する場合は、次のように -unconditional オプションを指定します。


sun% /usr/openwin/bin/vled -unconditional

デフォルトでは、「かなロック」、「Caps ロック」、「Num ロック」の状態を示す仮想 LED が起動します。

図 13-1 vled 起動時の表示

Graphic

オプション

仮想 LED には、次のオプションがあります。

-unconditional

日本語キーボード以外を使用している場合でも、仮想 LED を起動できます。


注 -

このオプションを使用して、日本語キーボード以外を使用するシステムで仮想 LED を起動した場合、AltGraph キーを押すと「かなロック」の LED が点灯しますが、実際にはかな入力はできません。


-kanaonly

「かなロック」の仮想 LED だけが表示されます。

図 13-2 vled -kanaonly の表示

Graphic

-Wi (iconic)

仮想 LED がアイコンの状態で起動します。

図 13-3 仮想 LED のアイコン

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-display host:x.x

仮想 LED を表示するディスプレイを指定できます。

-Ws width height

仮想 LED の起動時の大きさを指定できます。

-Wp x y

仮想 LED の起動時の表示位置を指定できます。

-WP x y

仮想 LED のアイコンの表示位置を指定できます。

-geometry (WxH)({+|-}X{+|-}Y)

仮想 LED の起動時の大きさと表示位置を指定できます。

-icon_geometry (WxH)({+|-}X{+|-}Y)

仮想 LED のアイコンの大きさと表示位置を指定できます。

-fg (-fourground) #rrggbb | color_name

仮想 LED で使用される文字と枠線の色を指定できます。

-bg (-background) #rrggbb | color_name

仮想 LED 内のバックグラウンドの色を指定できます。

-brightcolor #rrggbb | color_name

各キーのオン状態の色を指定できます。

-darkcolor #rrggbb | color_name

各キーのオフ状態の色を指定できます。

-intervaltime usec

キーのオン・オフの状態を検出する時間の間隔を指定できます。