sdtudc_extract を使用して、登録済みのユーザー定義文字を別フォントファイルに抜き出します。
sdtudc_extract は /usr/dt/config/locale/sdtudc_map にある変換テーブルを参照し、ユーザー定義文字のコードポイントを Solaris 2.6 以降でサポートするユーザー定義文字の領域内に移動しながら、別フォントファイルに抜き出します。
sdtudc_map の形式は「変換前の領域」と「変換後の領域の先頭」で表現され、デフォルトでは次のように記述されます。
a9a1,a9ff f5a1 aaa1,aaff f6a1 aba1,abff f7a1 aca1,acff f8a1 ada1,adff f9a1 aea1,aeff faa1 afa1,afff fba1 |
上記の 1 行目では、指定したフォントファイル中の 0xa9a1 から 0xa9ff に登録されているユーザー定義文字を 0xf5a1 から始まるコードポイントに順番に割り付けながら抜き出すことを表しています。
sun% sdtudc_extract gotm14.pcf > UDC14.bdf |
抜き出したフォントファイルをユーザー定義文字の保存ディレクトリに移動します。次に、「Solaris 外字ツール」を起動し、新しいユーザー定義文字を登録します。たとえば、14 ドットのビットマップフォントの場合は、作成するフォントファイル名を UDC14.pcf にします。
sun% bdftopcf -o UDC14.pcf UDC14.bdf sun% mkdir -p $HOME/.Xlocale/$LANG/fonts/UDC/Bitmaps sun% mv UDC14.pcf $HOME/.Xlocale/$LANG/fonts/UDC/Bitmaps sun% /usr/dt/bin/sdtudctool |
また、ユーザー定義文字を使用して作成したテキストファイルがある場合は、sdtudc_convert を使って、ユーザー定義文字のコードポイントを移動します。
sun% sdtudc_convert <テキストファイル> > <新しいテキストファイル> |
sdtudc_convert のソースファイルは、$OPENWINHOME/share/src/locale/ja/fonts/sdtudc_convert.c ディレクトリにあります。
詳細は、sdtudc_convert(1) のマニュアルページを参照してください。