多くの SunOS コマンド同様、vi は日本語のファイル名をサポートします。例として、「コロンブスのジパング」という名前のファイルを vi で編集してみましょう。
sun% vi コロンブスのジパング |
「コロンブスのジパング」というファイルがすでにあれば、vi でそのファイルを開くことができます。この例ではファイルは存在しないものとします。
vi の編集画面が現われます。
_ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ "コロンブスのジパング" [新規ファイル] |
以降、vi の画面での下線マーク「 _ 」は、カーソルの位置を表します。
多くの SunOS コマンドと同様に、vi では、"[新規ファイル]" のようにメッセージを日本語で表示できます。このメッセージ自体は、JFP が提供しています。JFP をインストールしたシステムでメッセージが日本語で表示されないときは、LC_MESSAGES のロケールカテゴリが、環境変数 LANG、LC_MESSAGES または LC_ALL によって日本語ロケールに設定されていない可能性があります。ロケールを正しく設定し直してください。詳細は、第 3 章「日本語対応 SunOS のユーザー環境設定」の 「環境変数によるロケールの設定」を参照してください。
vi に慣れるまでは、動作モードを表示する showmode という設定が役立ちます。showmode を設定するには、コマンドモードで次のように「:set showmode」と入力します。
_ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ :set showmode |
これで、その時々の動作モードが画面最下部 (ステータス行) の右側に表示されるようになります。たとえば、ここで i キーを入力すると、vi は挿入 (insert) モードに入ります。このとき、ステータス行には次のように表示されます。
_ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ ‾ :set showmode 挿入モード |