JFP ユーザーズガイド

清書済みオンラインマニュアルと windex の作成

オンラインマニュアルは、システムの出荷時には個々のマニュアルページにより、sgml(5) の形式、または nroff(1) のソース形式で提供されます。catman(1M)コマンドによって、これらのマニュアルページをあらかじめ清書しておくと、man(1M) コマンドによる表示の際の清書作業にかかる時間を節約できます。ただし、この処理を行うとディスクスペースの消費量が増えることに注意してください。

また、catman コマンドは、whatis(1) および apropos(1) コマンドによって検索されるシステム機能の要約情報のデータベースファイル windex を作成します。-n オプションを指定すると、このデータベースは作成されません。また -w オプションを使うと、このデータベースの作成のみが行われます。catman コマンドは、常に英語のマニュアルページを清書します。それに加え、ユーザーが現在使用しているロケール用のマニュアルページがある場合は、そのロケールのマニュアルページも清書します。たとえば、オンラインマニュアルページのルートディレクトリが /usr/share/man であり、 catman を実行するユーザーの現在のロケールが ja の場合には、次のマニュアルページがすべて清書されます。

/usr/share/man/ja/sman<n>/* (ja ロケール用の SGML マニュアルページ)
/usr/share/man/ja/man<n>/*  (ja ロケール用の nroff マニュアルページ)
/usr/share/man/sman<n>/*    (英語の SGML マニュアルページ)
/usr/share/man/man<n>/*     (英語の nroff/troff マニュアルページ)