ATOK8 は AI(Artificial Intelligence) 変換機能を採用した変換効率の高い日本語入力システムです。操作性・性能・拡張性にも優れており、快適な入力環境が実現されています。
ATOK8 では AI 変換機能により、入力した単語間のつながりから正しい語句が自動的に判別されます。
表 1-16 ATOK8 の AI 変換例と判別情報
AI 変換例 |
判別情報 |
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「小鳥が鳴いた」、「子供が泣いた」 |
名詞 + 用言 |
「優先順位」、「有線放送」 |
名詞 + 名詞 |
「先生に尋ねた」、「先生を訪ねた」 |
助詞情報による判別 |
「読書の習慣」、「読書週間」 |
助詞の有無による判別 |
「家庭教育」、「教育課程」 |
単語の順番による判別 |
変換中に、変換に使用する複数の辞書を切り替えることができます。辞書は 10 個まで設定することができます。
固有名詞を人名・地名・組織名・一般の 4 種類に分類してから、意味的な関係を判断して同音語処理を行います。
固有名詞の分類例 |
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「鈴木さん自身は」、「鈴木さんの自信は」 |
「田中さん」、「アメリカ産」 |
「吉田さんを訪ねる」、「吉田さんに尋ねる」 |
変換中に、不要な単語を辞書から簡単に削除することができます。
8 色を利用して入力文字列やメニュー類を表示できます。GUI ツールを使用して色をカスタマイズすることもできます。
ATOK8 が提供する各種ユーティリティによって、キー割り付け・表示色・ローマ字入力規則などを変更することができます。
約 14 万語の単語が登録されています。また、約 50 万の AI 用例が登録されています。
学習情報を辞書本体に登録して、一度登録した情報を保持します。登録できる項目には、後変換学習・未登録学習・複合語学習・文節区切り学習があります。使用するほど変換精度が向上します。
「computer」 =>「 COMPUTER」 => 「Computer」のようにアルファベットの大文字・小文字を組み合わせて変換することができます。
海外の地名や人名など、辞書にない単語を通常の変換操作でカタカナに変換することができます。
変換中に文節 (注目文節) を示す反転カーソルを未確定の状態で、修正したい別の文節に移動することができます。
従来のシステム辞書 (読み取り専用) とユーザー辞書 (読み書き可能) を統合しました。
ツールの各ウィンドウの「ヘルプ」ボタンをクリックして、簡単なヘルプメッセージを表示することができます。
一般ユーザーの権限で、変換サーバー部分を含めて動作させることができます。