日本語入力システムの概要とセットアップ

ATOK8、ATOK7、cs00、VJE-Delta、EGBRIDGE の単語情報を Wnn6 で使用する

次の手順により単語情報をWnn6 で使用できるようになります。

  1. ATOK8、ATOK7、cs00、VJE-Delta、EGBRIDGE でユーザーが登録した単語情報を、テキスト形式で単語ファイルに保存します。この方法については、各日本語入力システムのマニュアルを参照してください。

    • 例 - ATOK8 で単語ファイルを作成する場合

      1. ATOK8 の「辞書ツール」ボタンを押し、辞書メンテナンスツールを起動します。

      2. 「一覧表示」ボタンを押し、一覧表示ウィンドウを開きます。

      3. 「単語一覧ファイル作成」を「する」に設定し、一覧表示を実行して、atok8.txt に単語情報を保存します。

      なお、作成した単語ファイルの文字コードが日本語 EUC でない場合、文字コードを日本語 EUC に変換する作業が必要です (Solaris 上の ATOK8 および cs00 で作成した場合、文字コードは日本語 EUC になりますので、この作業は必要ありません)。変換方法については、iconv(1) および iconv_ja(5) のマニュアルページを参照してください。

    • 例 - cs00 で単語ファイルを作成する場合

      sun% udicm show cs00_u.dic > cs00.txt
      

    • 例 - PC 漢字コードで作成されたテキストファイルの文字コードを変換する場合

      sun% iconv -f pck -t eucJP pck-word-file > word-file
      

  2. 作成した単語ファイルを Wnn6 のテキスト形式辞書に変換します。

    sun% wnnotow -i word-file -o wnn6-dict -f format -l log-file
    

    各指定の意味は次のとおりです。詳細については、後述の「ファイル形式」の節を参照してください。

    -i word-file 変換の対象となる単語ファイル

    -f format 変換の対象となる単語ファイルの形式を示す書式ファイル

    -o wnn6-dict 作成する Wnn6 テキスト形式辞書

    -l log-file 変換に失敗した単語を記録するログファイル

    • 例 - ATOK8 で登録した単語情報を使用する場合

      sun%	wnnotow -i atok8.txt -o wnn6.u -f ¥
      /usr/lib/locale/ja/wnn/ja/otow.format/atok8-wnn6.fmt 
      

    • 例 - ATOK7 で登録した単語情報を使用する場合

      sun%	wnnotow -i atok7.txt -o wnn6.u -f ¥
      /usr/lib/locale/ja/wnn/ja/otow.format/atok7-wnn6.fmt
      

    • 例 - cs00 で登録した単語情報を使用する場合

      sun%	wnnotow -i cs00.txt -o wnn6.u -f ¥
      /usr/lib/locale/ja/wnn/ja/otow.format/cs00-wnn6.fmt
      

    • 例 - VJE-Delta で登録した単語情報を使用する場合

      sun%	wnnotow -i vje.txt -o wnn6.u -f ¥
      /usr/lib/locale/ja/wnn/ja/otow.format/vje-wnn6.fmt
      

    • 例 - EGBRIDGE で登録した単語情報を使用する場合

      sun%	wnnotow -i egb.txt -o wnn6.u -f ¥
      /usr/lib/locale/ja/wnn/ja/otow.format/egbridge-wnn6.fmt
      

  3. 作成した Wnn6 テキスト形式辞書を Wnn6 辞書ユーティリティ (wnndictutil) で登録します。Wnn6 辞書ユーティリティの使用方法については、『Wnn6 ユーザーズガイド』を参照してください。