ファイルマネージャは、ディレクトリ (フォルダ)、ファイル (文書)、アプリケーションを表すアイコンを使って UNIX ファイルシステムをグラフィック表示します。
ファイルマネージャを使うと、ファイルの検索、コピー、移動、オープン、クローズ、削除、削除取り消し、作成、印刷を行うことができます。ファイルマネージャからアプリケーションを起動することができ、フォルダ間でファイルを移動またはコピーすれば、ファイルシステムを再編成できます。また、ファイルマネージャを使ってファイルをリンクしたり、ファイルを他のマシンへ転送することもできます。
さらに、ファイルシステムの各部分を表すアイコンをファイルマネージャのウィンドウからワークスペースまたは他の DeskSet アプリケーションのアイコンやウィンドウにドラッグできます。
Solaris は SPARC プロセッサを搭載しているマシンと IA プロセッサを搭載しているマシンをサポートしています。これらのマシンはキーボードの配列が異なるため、OpenWindows メニューに現れるコマンドに対応するショートカットキー操作がキーボードによって異なることがあります。
Solaris ではほとんどの場合、キーボードショートカットとして、両方のプラットフォームで使用できる Meta キーとの組み合わせをサポートしています。コマンド機能のリストと対応するショートカットキー操作については第 1 章「Solaris ユーザ環境の紹介」を参照してください。
ファイルマネージャのアイコンはファイルフォルダに似ています。図 2-1 に示すように、カレントディレクトリの名前はフォルダの下に表示されます。
ファイルマネージャの一次ベースウィンドウにはファイルシステムが表示され、そこからファイルシステムを操作することができます。二次ベースウィンドウはごみ箱で、ファイルシステムからファイルを削除するのに使えます。ファイルマネージャを起動したときに通常、ごみ箱ウィンドウも起動され、アイコンとして表示されます。ごみ箱については、「ごみ箱の使い方」に説明があります。
図 2-2 に示す一次ファイルマネージャウィンドウは、ファイルシステムの操作に利用できる制御機能を提供します。このウィンドウには、ファイルシステム階層を表示するパスペインと、パス内のオープンフォルダの内容を表示するスクロール可能なファイルペインがあります。ファイルマネージャの中から多くのウィンドウをオープンすることができます。また、各ウィンドウは、同じように機能します。
ファイルシステム内のファイルはデフォルトでは 3 種類のアイコンによって表示されます。その外観は、ワークスペース上のアプリケーションアイコンに似ています。ディレクトリはフォルダとして表示されます。文書、グラフィックファイル、スプレッドシートファイルなどのファイルは、ページの隅が折られている用紙のアイコンで表示されます。実行可能ファイル (アプリケーション) はアプリケーションアイコンとして表示されます。図 2-3 はこれらの 3 種類のファイルアイコンを示しています。
ファイルマネージャは、作業中の各ファイルにバインドされている情報に関してバインダデータベースをチェックします。表示される各ファイルは独自のファイル形式を持つことができます。各ファイル形式に、バインダデータベースに格納された独自のアイコン、オープン方法、印刷方法を持たせることができます。ファイルマネージャによってフォルダが表示されるとき、バインダデータベースから各ファイルの表示方法や操作方法に関する情報が参照されます。
ファイルが特定のアイコンにバインドされていない場合は、一般的なアイコンが表示されます。図 2-4 に示す例では、ファイルは異なったアプリケーション形式にバインドされています。
アイコンエディタを使ってファイルに合うイメージを作成し、またバインダを使ってそれらをファイルマネージャのデータファイルアイコンにバインドすることができます。詳細については、第 15 章「アイコンエディタ」と 第 16 章「バインダ」を参照してください。
ファイルマネージャのファイルアイコンを操作するには、まずそれらを選択する必要があります。
パスペイン内のフォルダのファイルアイコンを選択するには、ポインタをその上に移動してセレクトボタンをクリックします。
ファイルペイン内で 1 つのアイコンまたは複数のアイコンを選択するには、最初のアイコン上でセレクトボタンをクリックし、次に選択したい別のアイコン上でアジャストボタンをクリックします。選択したアイコンはハイライトされます。アイコンの選択を中止するには、すでに選択したアイコン上でアジャストボタンをクリックします。
隣接する複数のアイコンを選択するには、そのアイコンのグループを囲む長方形を想定し、1 つの角でセレクトボタンを押してからポインタを反対の角にドラッグしてセレクトボタンを離します。さらに別のアイコンのグループを選択するには、マウスのアジャストボタンを使って同様の操作を行います。
個々のアイコンをオープンするには、その上でセレクトボタンをダブルクリックします。パスペインまたはファイルペイン内の任意のフォルダの上でセレクトボタンをダブルクリックすると、そのフォルダがオープンされ、ファイルペインにその内容が表示されます。データファイルの上でセレクトボタンをダブルクリックすると、そのデータファイルに対応するアプリケーションが起動され、通常そのデータが表示されます。アプリケーションアイコンの上でセレクトボタンをダブルクリックすると、そのアプリケーションが起動されます。
ファイルマネージャの機能の 1 つに、ファイルペインの中のパニングという操作があります。これはスクロールバーを使わずにペインの中をスクロールする機能です。パニングは、ペインの表示内容を現在のポインタに「引きつける」ようなものです。ポインタを移動すると、ペインの内容全体が一緒に移動します。
IA マシンでは Meta は Ctrl-Alt になります。
次の手順でパニングを行います。
パニングを開始する位置にポインタを移動します。
キーボード上の Meta キーを押して、セレクトボタンを押します。
ポインタがパニングポインタ (下向きに曲がった矢印) に変わったら Meta キーを離します。
ポインタをペイン内の新しい位置に移動して、セレクトボタンを離します。
ペインの内容はポインタと一緒に移動します。この操作を必要に応じて希望の位置まで繰り返します。
制御領域には「ファイル (File)」、「表示 (View)」、「編集 (Edit)」、「フォルダ変更 (Go To)」の 4 つのメニューボタンがあります。「フォルダ変更 (Go To)」にはテキストフィールドがあります。この節ではこれらの各制御を紹介し、各項目について簡単に説明します。図 2-5 にファイルマネージャ制御領域のメニューボタンを示します。
「ファイル (File)」メニューには、ファイルを操作する機能の選択項目があります。
「オープン」を選択すると、選択したフォルダやファイルをオープンすることができます。ファイルペインまたはパスペインで何も選択していないときは「オープン」は薄くぼやけて表示されており、選択できません。
「エディタにオープン」を選択すると、テキストエディタを起動しファイルをオープンすることができます。
「ドキュメント作成」を選択すると、新しい文書を作成することができます。
「コピー」を選択すると、選択した 1 つまたは複数の項目のコピーを作成することができます。
「印刷」を選択すると、選択したものをデフォルトプリンタで印刷することができます。ファイルペインで何も選択をしていないと「印刷」は薄くぼやけて表示されており、選択できません。
「印刷...」を選択すると、独自の印刷方法と指定プリンタを使って選択したファイルを印刷することができます。印刷する部数を指定できます。ファイルペインで何も選択をしていないときは「印刷」は薄くぼやけて表示されており、選択できません。
「検索」を選択すると、ファイルの検索に使うポップアップウィンドウを表示することができます。詳細については、「検索ポップアップウィンドウの使い方」を参照してください。
「情報」を選択すると、ファイルに関する情報を表示することができます。詳細については、「ファイルとフォルダの情報」を参照してください。
「リモートコピー」を選択すると、リモート転送のポップアップウィンドウを表示することができます。詳細については、 「ファイルを他システムへコピーする」を参照してください。
「ユーザ設定コマンド」を選択すると、独自にカスタマイズしたコマンドを実行するか、他のシェルツールと同じように使える別の UNIX シェルをポップアップすることができます。詳細については、「ファイルマネージャのカスタマイズ」を参照してください。
「フロッピーのチェック」を選択すると、フロッピーディスクが挿入されていればウィンドウが表示されます。
「ファイルマネージャの終了」を選択すると、ファイルマネージャを終了することができます。この方法で終了すると、ウィンドウ内のアイコンの状態がそのまま保存されます。
次の 2 つの選択項目は、フロッピーディスクを使っている場合にだけ表示されます。
「フロッピーのフォーマット」を選択すると、ディスクドライブにあるフロッピーディスクをフォーマットすることができます。詳細は、「フロッピーディスクまたは CD-ROM の使い方」を参照してください。
「フロッピーのリネーム」を選択すると、ディスクドライブに挿入してあるフロッピーディスクをリネームすることができます。詳細については、「フロッピーディスクのリネーム」を参照してください。
ベースウィンドウから「表示 (View)」ボタンを選択すると、ファイルシステムを表示する方法を選択するメニューが現れます。選択できる項目は、「フォルダ表示のオープン」、「大きなアイコン表示」、「小さなアイコン表示」、「アイコン形式で名前順」、「アイコン形式で形式順」、「リスト形式で名前順」、「リスト形式で形式順」「リスト形式でサイズ順」、「リスト形式で日付順」、「アイコンの再配置」です。フォルダ表示の詳細は、「フォルダ表示 」を参照してください。または、これらの表示選択項目を選んで、ファイルペイン内の表示や並べ方を指定してください。
「大きなアイコン表示」を選択すると、普通サイズでアイコンが表示されます。ファイルペイン内でこれらのアイコンを移動することができます。
「小さなアイコン表示」を選択すると、縮小サイズでアイコンが表示されます。ファイルペイン内でこれらのアイコンを移動することができます。
「アイコン形式で名前順」を選択すると、普通サイズのアイコンがアルファベット順に並べられます。
「アイコン形式で形式順」を選択すると、アイコンがファイル形式ごとのアルファベット順に並べられます。この場合のファイル形式の順は、最初にフォルダ、続いてファイル、そしてアプリケーションです。
各ファイルに関するより詳細な情報を示すリスト形式の表示として次の項目を選択できます。
「リスト形式で名前順」を選択すると、ファイルがアルファベット順に並べられます。
「リスト形式で形式順」を選択すると、ファイルがファイル形式ごとのアルファベット順に並べられます。この場合のファイル形式の順は、最初にフォルダ、続いてファイル、そしてアプリケーションです。
「リスト形式でサイズ順」を選択すると、ファイルが大きいものから小さいものの順で並べられます。
「リスト形式で日付順」を選択すると、ファイルが最新のものから古いものの順で並べられます。
「アイコンの再配置」を選択すると、すべてのアイコンがそれぞれ一番近い位置に配置されます。アイコンが選択されているときに「アイコンの再配置」を選択すると、選択されているアイコンがそれぞれ一番近い位置に配置されて整理されます。その位置は一番長い名前の幅で決定されます。
編集には、編集に関する選択項目をもつメニューがあります。
「カット」を選択すると、選択したアイコンをフォルダから削除してクリップボードに入れます。ファイルペインで選択をしていないと「カット」は無効です。
「コピー」を選択すると、選択したアイコンのコピーをクリップボードに入れます。ファイルペインで選択をしていないと「コピー」は無効です。
「リンク」を選択するとファイルをリンクすることができます。「ファイルのリンク」を参照してください。
「ペースト」を選択すると、ファイルマネージャ内で空いているグリッドの点にクリップボードの内容をペーストすることができます。クリップボードに何かが入っていない限り「ペースト」は無効です。
「削除/破壊」を選択すると、選択したファイルをフォルダから削除してごみ箱に入れます。ファイルマネージャプロパティの設定によっては、本当に削除してしまいます。ごみ箱に関する詳細については、「ごみ箱の使い方」を参照してください。
「プロパティ」を選択するとファイルマネージャをカスタマイズすることができます。詳細については、「ファイルマネージャのカスタマイズ」を参照してください。
「フォルダ変更 (Go To)」メニューには、ホームディレクトリや最近アクセスした他のディレクトリにすばやく戻ることができる選択項目 (プロパティで設定可能) があります。また、「フォルダ変更」テキストフィールドに移動したいフォルダのパス名を入力することもできます。詳細は、 「フォルダ変更テキストフィールドとメニューの使い方」を参照してください。
「フォルダ表示 (Folder View)」を使うとフォルダの階層構造を見ることができます。「フォルダ表示」は別のウィンドウをオープンして、フォルダだけを表示し、どのような階層になっているかを見ることができます。フォルダを選択すると、次の手順によりフォルダを 1 つのウィンドウにオープンすることができます。
「表示 (View)」->「フォルダ表示 (Folder View)」を選択します。
図 2-6 にフォルダ表示を示します。
階層構造のフォルダ表示 (ツリー構造) は UNIX のファイルシステムを参照する 1 つの手段です。ツリー構造とファイルシステムの類似は UNIX のファイルを説明するのによく使われます。「フォルダ表示」はファイルシステムのすべての部分を表示することができます。あるいは、ファイルシステム内の任意のディレクトリ (またはフォルダ) から始めることもできます。
ルート (root) はファイルシステムの一番上に位置するディレクトリです。ルートの下にはいろいろな「枝分かれ」があります。たとえば図 2-7 では、/ (ルート)、home というルートと枝木の関係を表示しています。
ツリー構造との類似以外に、親子関係との類似もあります。ルートディレクトリは親ディレクトリです。その下にあるサブディレクトリは、もし更にその下にサブディレクトリがあれば、親ディレクトリの 1 つと考えられます。各サブディレクトリは、その上にある親ディレクトリの子になります。
「フォルダ表示 (Folder View)」から選択する「ファイル (File)」メニューには次の選択項目があります。「オープン」 (選択したフォルダの子をオープンする)、「フォルダウィンドウのオープン」 (ファイルマネージャのフォルダペインを呼び出す)、「検索」、「情報」、「リモートコピー」、および「ユーザ設定コマンド」です。
「フォルダ表示 (Folder View)」から選択できる「表示 (View)」メニューには次の選択項目があります。
「横に表示」または「縦に表示」を選択すると、表示の方向を横または縦に切り替えることができます。
「全サブフォルダ表示」を選択すると、選択したフォルダの下にあるフォルダをすべて表示します。
「サブフォルダ非表示」を選択すると、選択したフォルダの下にあるサブフォルダをすべて隠します。
「ここからフォルダ表示開始」を選択すると、選択したフォルダからフォルダ表示を始めます。
「親フォルダ追加」を選択すると、選択したフォルダの親フォルダを表示に追加します。
「フォルダ変更 (Go To)」は 「フォルダ変更メニューとテキストフィールド」にある説明と同じ方法で使えます。
「フォルダ表示 (Folder View)」にはフォルダ表示 (ツリー構造) の必要のない部分を切りとって表示するコマンドが含まれています。これを使うと、必要な部分のツリー構造だけを表示し、アクセスする必要のないフォルダを隠すことができます。
フォルダ間でファイルのコピーや移動を頻繁に行う必要がある場合は、「フォルダ表示」を使うと、多くのフォルダを表示できるのでドラッグ&ドロップ操作をより簡単に行うことができます。
「フォルダ表示」ウィンドウをオープンすると、次の項目を選択することができます。
サブフォルダとは、現在のフォルダより下にあるフォルダのことです。図 2-7 はルートディレクトリから下にあるフォルダのほとんどを含む「フォルダ表示 (Foldew View)」の例です。
次の例は、フォルダ表示から各表示変更コマンドを使って表示を変更する段階を示したものです。
home フォルダの上でセレクトをクリックし、「表示 (View)」から「サブフォルダ非表示」を選択すると、図 2-8 に示すような表示になります。図 2-7 の表示と比べてみてください。
「表示 (View)」メニューから「全サブフォルダ表示」を選択すると、図 2-9 のような表示に変わります。
fish フォルダを選択している状態で、「表示 (View)」メニューから「ここからフォルダ表示開始」を選択すると、図 2-10 のようになります。
「表示 (View)」メニューから「親フォルダ追加」を選択すると、図 2-11 に示すように、1 つ上のパスにあるフォルダとそのサブフォルダが表示に追加されます。
ファイルマネージャウィンドウに表示されるパスは、現在のフォルダに到達するまでのディレクトリとサブディレクトリのフォルダだけを示します。現在のフォルダとは、オープンされた状態のフォルダのことです。ツリーの中のその下のフォルダは サブフォルダです。パスの例を図 2-12 のウィンドウに示します。これは /root/hightide/egret のパスを示しています。
ファイルマネージャを初めて起動すると、その起動したディレクトリのパスが表示されます。次にファイルマネージャを起動すると、前回終了したときの最後の位置が記憶されているため、終了時の状態になります。「プログラム」サブメニューから「ファイルマネージャ」を選択すると、ユーザのホームディレクトリのパスが表示されます。パスペイン内の末尾のフォルダがオープンしていて、その内容が 図 2-12 に示すようにファイルペインに表示されます。
パスペインのポップアップメニューにある「フォルダのオープン」を選択すると選択したフォルダをオープンすることができます。
パスペインでフォルダが選択されると、次の命令を除いたベースウィンドウのすべてのコマンドが利用できるようになります。使えない命令は、「コピー」、「印刷」、「印刷... 」、「ディスクのフォーマット」、「ディスクのリネーム」です。
セレクトボタンをダブルクリックしてフォルダをオープンし、フォルダからフォルダへと移動する場合、「フォルダ表示 (Folder View)」は表示内容を拡張し、ファイルシステム表示を再配置します。
フォルダをオープンすると、開いたフォルダのアイコンによってそのフォルダがオープンされていることが示されます。たとえば、図 2-13 では home というフォルダがオープンされています。
「フォルダ表示 (Folder View)」ウィンドウで「表示 (View)」メニューを使用すると、「フォルダ表示」ウィンドウに表示されるフォルダ数を調整することができます。「横に表示」、「縦に表示」、「全サブフォルダ表示」、「サブフォルダ非表示」、「ここからフォルダ表示開始」、「 (フォルダの) 親フォルダ追加」を切り替えることができます。メニューからこれらの項目の 1 つを選択すると、ファイルマネージャには選択した項目が記憶されます。「フォルダ表示 (Folder View)」を再び選択すると、表示されるものは最後に「フォルダ表示 (Folder View)」を選択したときのフォーマットになっています。他のパス表示の例については、「ファイルマネージャのカスタマイズ」を参照してください。
ファイルペインはパスペイン内でオープンしているフォルダの内容を表示します。初回にファイルマネージャを起動したときは、ファイルペインは図 2-14 に示すように下に名前を付けてアイコンを表示します。
ファイルペインのポップアップメニューは次のようにして表示します。
ファイルペインの中でメニューボタンを押します。
フォルダを選択しているかファイルを選択しているかによって、このメニューから次の選択項目のすべてが利用できるか、部分的に利用できるかが決まります。選択できるのは、「すべてを選択」、「カット」、「コピー」、「リンク」、「ペースト」、「削除」、「印刷」、「印刷... 」、「アイコンの再配置」です。「カット」、「コピー」、「ペースト」、「削除」については 「ファイルメニュー」を参照してください。「リンク」については 「ファイルのリンク」を参照してください。「アイコンの再配置」については 「表示メニュー」を参照してください。
アイコンをファイルペインに表示する方法を変更するには、「表示 (View)」メニューからオプションを選択します。またプロパティウィンドウからデフォルトの表示を変更することができます。詳細については 「現在のフォルダ設定」か、 「新しいフォルダのデフォルト」を参照してください。
「表示」メニューから「大きなアイコン表示」を選択すると、図 2-14 に示すようにアイコン名が中央下部に付いた普通サイズのアイコンのリストが表示されます。アプリケーションの表示イメージがバインダによって指定されていると、そのイメージでアイコンが表示されます。これらのアイコンは移動することができます。
普通サイズのアイコンを分類すると、普通サイズアイコン表示の位置情報はすべて失われます。
「表示」メニューから「小さなアイコン表示」を選択すると、名前が右横についた小さなアイコンのリストが表示されます。小さなアイコンは、そのファイルがフォルダ、データファイル、または実行可能プログラムファイルのどれかであることを示します。小さなアイコンを図 2-15 に示します。
小さなアイコン表示では、 (大きなアイコン表示モードで表示される) ファイルのユーザ設定アイコンイメージが表示されません。
「アイコン形式で名前順」を選択すると、普通サイズのアイコンがアルファベット順に並んで表示されます。
「アイコン形式で形式順」を使うと、1 つのフォルダの中にいくつかの異なる形式のアイコンがある場合に便利です。フォルダ、ファイル (または文書)、アプリケーション (またはプログラム) の順にアイコンが並びます。
「リスト形式で名前順」を選択すると、アイコンとファイル名が図 2-16 のようなリストで表示されます。普通サイズのアイコンの場合と同じ方法で小さなアイコンも選択し、作業することができます。1 行に 1 つずつ表示されます。デフォルトの順番は、アイコン、名前、ファイルのサイズ (大きさ)、日付です。
「表示」メニューを使って、日付、サイズ、所有者、グループ、リンク、パーミッションなど各ファイルに関する追加情報を表示することができます。これらのファイル属性のどれかを表示する際、表示は 1 行につき 1 項目を示すように変更されます。ファイル情報 (またはプロパティ) についての詳細は、「ファイルとフォルダの情報」を参照してください。表示する情報を選択するには、「ユーザ設定表示」ウィンドウからデフォルトの設定値を変更します。詳細については、「新しいフォルダのデフォルト」か 「現在のフォルダ設定」を参照してください。
「リスト形式でサイズ順」を選択すると、一番大きいファイルから一番小さいファイルまで (単位は KB) サイズ順に見ることができます。
「リスト形式で日付順」を選択すると、一番新しい日付 (もっとも最近変更された日付) から一番古い日付まで日付順にファイルを見ることができます。
データファイルを選択してオープンすると、対応するアプリケーションが起動され、オープンされたファイルのデータがアプリケーションウィンドウに表示されます。アプリケーションまたは実行可能ファイルを選択してオープンすると、そのアプリケーションが起動されます。実行可能なシェルスクリプトの場合は、シェルツールのスクリプトを起動するかどうかをたずねる確認ウィンドウが表示されます。フォルダを同じウィンドウにオープンするか別のウィンドウにオープンするかはプロパティを変更して指定します。これについては 「一般的なデフォルト」を参照してください。
ファイルペインからは、次の方法でフォルダ、ファイル、およびアプリケーションをオープンできます。
選択したフォルダをドラッグし、ワークスペースにドロップする。
選択したファイルまたはアプリケーションをドラッグしてワークスペースにドロップした後、メニューを使うかあるいはアイコンまたはオープンしているウィンドウの上でセレクトボタンをダブルクリックする。
データファイルまたはアプリケーションのアイコンの上で「ファイル」->「オープン 」を選択するか、セレクトボタンをダブルクリックする。
ファイルマネージャからデータファイルまたはアプリケーションをオープンしたときは、それをファイルマネージャに再ドラッグしてもクローズまたは終了できません。ワークスペース上のウィンドウまたはアイコンを終了するには、ウィンドウメニューから「終了 (Quit)」を選択します。
ファイルペインの中で新しいファイルとフォルダを作成することができます。新規に作成するファイルとフォルダはパスペインのフォルダに入れられます。
ファイルまたはフォルダを新規に作成する手順は次のとおりです。
新規ファイルまたはフォルダを作成したいフォルダにいることを確認します。
必要ならば別のフォルダを選び、「オープン」をクリックします。
「ドキュメント作成」か「フォルダ作成」のどちらかを選択します。
新規ドキュメント (ファイルの場合) または新規フォルダ (フォルダの場合) という空のファイルまたはフォルダがファイルペインで作成されます。新規ドキュメントまたはフォルダには連番がつけられます。たとえば、NewDocument というファイルを作成し、この名前のファイルがすでにある場合、新規ファイルは NewDocument.1、次の新規ドキュメントは NewDocument.2というようになります。新規ドキュメントまたはフォルダの名前は、最初に表示される際にハイライトされ下線がついて表示されます。これは、リネームの準備ができていることを意味します。図 2-17 はファイルペインの新規フォルダを示しています。
ファイルまたはフォルダの名前がハイライトされ下線がついているときは、その名前が編集可能なテキストになっていることを示しています。任意のフォルダまたはファイルの名前の上でセレクトボタンをクリックしてそれを選択し、編集可能なテキストフィールドにしてその名前を変更することができます。他のテキストフィールドを編集するのと同様にこのテキストフィールドの内容を編集することができます。ファイル名を変更したら、Return キーを押すか、またはファイルペインのバックグラウンドでセレクトボタンをクリックします。また、「情報」ポップアップウィンドウを使ってファイルの名前を変更することもできます。詳細については、「ファイルとフォルダの情報」を参照してください。
ファイルペインに表示されているアイコンの移動やコピーを行うには、クリップボードを使うか、「ファイル」メニューから「コピー」を選択するか、またはドラッグ&ドロップ操作を行います。
ファイルマネージャ内で、「カット」、「コピー」、「ペースト」コマンドを使ってファイルを移動またはコピーできます。「カット」、「コピー」、「ペースト」コマンドは、「編集」メニューおよび「ファイルペイン」ポップアップメニューから選択でき、またキーボード上のファンクションキーで実行できます。キーボードによっては Cut、Copy、Paste キーを備えているものもあります。備えていない場合は、第 1 章「Solaris ユーザ環境の紹介」で説明されている各コマンドに対応するショートカットキーを使用できます。
データは、カットしても削除はされません。クリップボードに移動され、そこに一時的に保存されています。クリップボードには一度に 1 項目、または複数の項目をまとめた 1 つのグループずつしか保存されません。
新たにカット操作を行うと、すでにクリップボードに入っている内容は失われます。
クリップボードを使ってフォルダやデータファイルを移動またはコピーする手順は次のとおりです。
コピーまたは移動したい 1 つまたは複数のファイルを選択します。
アイコンが選択されます。ファイルまたはフォルダのグループを移動したいときは、個々のアイコンの上でアジャストボタンをクリックしてそれらをグループに追加します。アイコンがすでに選択されている場合にアジャストボタンをクリックすると、そのアイコンは選択解除され、グループから削除されます。
「編集」メニューから「カット」または「コピー」を選択します。
ファイルをコピーするには、「カット」または「コピー」を使います。1 つまたは複数のファイルがクリップボードにコピーまたは移動されます。
キーボードに Cut キーと Copy キーがある場合は、それらのキーと、Meta-x (Cut に相等) および Meta-c (Copyに相等)のどちらでも使用できます (IA システムでは Meta は Control-Alt になります)。
次の図 2-18 に示すように、操作説明のメッセージがフッタに表示されます。
ファイルを入れるフォルダをオープンします。
「編集」メニューまたはファイルペインのポップアップメニューから「ペースト」を選択します。
キーボードに Paste キーがある場合は、それを利用できます。Meta-v を使っても結構です (IA システムでは Meta は Control-Alt になります)。
ドラッグ&ドロップ操作を行うと、「フォルダ表示」ウィンドウ、パスペイン、またはファイルペインからファイルを次の宛先にコピー、移動できます。
任意のアイコンを、パスペイン、ファイルペインまたはフォルダ表示の任意のフォルダアイコン上へ
オープンしているファイルマネージャのファイルペインのバックグラウンド上へ
ごみ箱アイコンまたはウィンドウ上へ
ワークスペース上の任意のフォルダアイコン上へ
次のツール間でドラッグ&ドロップができます。
メールツールの作成アイコンまたはウィンドウ (アタッチメントペイン) 上へ
テキストエディタアイコン、テキストペイン、またはドロップターゲット上へ
印刷ツール、テープツール、アイコンエディタ、スナップショット、オーディオツール、またはドラッグ&ドロップをサポートするその他のアプリケーションのアイコンまたはドロップターゲット上へ
移動やコピーを行う元のアイコンと、移動先のアイコンまたはコピー先のアイコンの両方が見えているときに、ファイルまたはフォルダをファイルマネージャ内の別のフォルダに移動またはコピーする手順は次のとおりです。
移動またはコピーしたいファイルまたはフォルダを選択します。
移動するには、選択したファイルの上でセレクトボタンを押し、目的のフォルダまでポインタをドラッグします。コピーするには、選択したファイルの上で Control キーを押しながらセレクトボタンを押し、目的のフォルダまでポインタをドラッグします。
ドラッグ中はアイコンがポインタの形になり、矢印の先端が移動先を決定します。
セレクトボタンを離します。
ファイルまたはフォルダが新規フォルダに移動またはコピーされます。
ファイルマネージャからワークスペースにデータファイルアイコンをドラッグ&ドロップすることができます。アイコンをワークスペースにドロップすると、ワークスペースは適切なアプリケーションを起動し、そのファイルをオープンします。
ファイルマネージャからワークスペースにフォルダをドラッグ&ドロップすることができます。フォルダをワークスペースにドロップすると、そのフォルダがオープンされ、フォルダの内容がポップアップウィンドウに表示されます。ディレクトリを頻繁に切り換える場合、この機能を使うと一度に複数のフォルダの内容を表示することができます。
フォルダをワークスペースにドラッグ&ドロップする手順は次のとおりです。
フォルダの上でセレクトボタンをクリックして選択します。
セレクトボタンを押し、ワークスペースのバックグラウンドまでフォルダをドラッグします。
セレクトボタンを離します。
次の図 2-19 の例に示すようにウィンドウがオープンし、その内容が表示されます。
ワークスペース上でフォルダをクローズしてアイコンにします。
ツール間で次のようなドラッグ&ドロップ操作を行うことができます。
ファイルマネージャの外にあるアプリケーションに、そのアプリケーションがアイコンの状態でもウィンドウにオープンしていても、ファイルをドラッグ&ドロップすることができます。不適当なフォーマットのファイルをウィンドウまたはアイコンにドロップしても、移動やコピーは実行されません。
アプリケーションのドラッグ&ドロップターゲットまたはアイコンにファイルをドロップすると、そのファイルがアプリケーションにロードされます。ファイルを別のアプリケーションにロードするには次の手順に従ってください。
ファイルマネージャの中で、ロードしたいファイルのアイコン上でセレクトボタンをクリックします。
アプリケーションのアイコンあるいはドラッグ&ドロップターゲットの上までファイルをドラッグし、セレクトボタンを離します。
ファイルがアプリケーションにロードされます。ファイルマネージャの外にあるアプリケーションにファイルをドラッグ&ドロップする場合は、ファイルは常にコピーされることに注意してください。元のファイルはファイルマネージャの中に残ります。たとえば、ファイルマネージャから印刷ツールにファイルを移動すると、元のファイルは印刷終了後も削除されません。
アプリケーションがファイルのフォーマットを受け入れられない場合、ファイルはロードされません。不適当なファイル形式のアイコンをオープンしているウィンドウにドロップしたり、不適当な位置にアイコンをドロップしたりすると、目的のウィンドウのフッタにエラーメッセージが表示されます。
メールメッセージを受け取ったときは、各メールアタッチメントをファイルマネージャにドラッグ&ドロップしたり、メールメッセージ全体をファイルマネージャにドラッグ&ドロップすることができます。メールアタッチメントの詳細は、「メールツールアタッチメント」を参照してください。
アタッチメントを含むメールを受け取ったときは、アタッチメントの一部またはすべてをファイルマネージャにドラッグ&ドロップすると、そのアタッチメントにアクセスできます。こうするとアタッチメントファイルはファイルマネージャにある他のファイルと同じように使うことができます。アタッチメントをファイルマネージャにドラッグ&ドロップする方法は次の通りです。
ファイルマネージャとメールツールを両方ともオープンします。
アタッチメントを入れたいファイルマネージャ内のフォルダのウィンドウをオープンします。
メールツールアプリケーションでは、移動またはコピーしたいアタッチメント上でセレクトボタンをクリックします。追加したいアタッチメントがあれば、その上でアジャストボタンをクリックします。
セレクトボタンを押し、ポインタをドラッグします。
次の図 2-20 に示すように、移動しているファイル形式の小さなグリフが表示されます。
ポインタをファイルマネージャのファイルペインにドラッグし、セレクトボタンを離します。
アタッチメントが元の名前とデータ形式のままファイルマネージャに表示されます。
メールメッセージ全体を、アタッチメントをすべて含めてファイルマネージャにコピーすることができます。その場合、メッセージとアタッチメントは 1 つのファイルに結合されます。何のアタッチメントもないメールメッセージをファイルマネージャにドラッグ&ドロップすると、このメッセージは単純なテキストファイルとしてセーブされます。メールメッセージ全体をファイルマネージャにコピーする手順は次のとおりです。
ファイルマネージャとメールツールウィンドウを両方ともオープンします。
1 つまたは複数のメールメッセージを入れたいファイルマネージャ内のフォルダをオープンします。
メールツールで、コピーまたは移動したいメールメッセージのヘッダの上でセレクトボタンをクリックします。
セレクトボタンを押してポインタをドラッグします。
次の図 2-21 に示すように小さなメールファイルのアイコンが表示されます。封筒が表示された後ならいつでも Control キーを離すことができます。
ポインタをファイルマネージャのファイルペインにドラッグしてセレクトボタンを離します。
初めてメールメッセージをファイルマネージャの上にドラッグした場合には、メールメッセージは mailfile というファイルとしてファイルマネージャに表示されます。そのファイルがすでに存在する場合、メールメッセージは mailfile0 として表示されます。mailfile や mailfile0 がすでに存在する場合には、ファイルは mailfile1 という名前になり、これ以降同様の方法で名前が付けられます。
また、メールメッセージをファイルマネージャのメールファイルアイコンにまでドラッグ&ドロップすると、新しいメッセージが既存のメールファイルに追加されます。
自分のシステムから別のシステムにファイルを転送する手順は次のとおりです。
「ファイル (File)」メニューから「リモートコピー」を選択して「リモートコピー」ポップアップウィンドウを表示します。
ファイルを選択した場合、図 2-22 に示すようにホスト名 (ワークステーションまたはマシン名) が転送元 (Source) のマシン名 (Machine Name) のテキストフィールドに表示され、ファイル名がパス名のテキストフィールドに表示されます。
「転送先 (Destination)」の下のマシン名のテキストフィールドに転送先マシン名を入力します。
「転送先 (Destination)」の下のパス名のテキストフィールドにパス名を入力します。
「ファイルのコピー (Copy File)」の上でセレクトボタンをクリックして転送を開始します。
転送中「ファイルのコピー (Copy File)」ボタンは標準のビジーパターンになります。
別のシステムから自分のシステムにファイルを転送するには、転送したいファイルのパスとファイル名を知っておかなければなりません。リモートマシンから自分のマシンにファイルを転送する手順は次のとおりです。
転送元 (Source) の「マシン名 (Machine Name)」のテキストフィールドでリモートマシンの名前を入力します。
転送元 (Source) の「パス名 (Path Name)」のテキストフィールドに転送したいファイルのフルパスおよびファイル名を入力します。
転送先 (Destination) の「マシン名 (Machine Name)」テキストフィールドをそのまま未入力の状態にしておくか、またはマシン名を入力します。
転送先 (Destination) の「パス名 (Path Name)」のテキストフィールドにファイルのパスとファイル名を入力します。
「ファイルのコピー (Copy File)」の上でセレクトボタンをクリックして転送を開始します。
「ファイルのコピー」ボタンの表示は転送が終わるまで薄くぼやけて表示されます。転送に関して問題があれば、エラーメッセージが現在のファイルマネージャのウィンドウのフッタに表示されます。
「コピー」ボタンの上でセレクトボタンをクリックして転送を開始します。
「コピー」ボタンは転送が終わるまで薄くぼやけて表示されています。転送に問題が発生した場合は、ポップアップウィンドウにその問題を説明するエラーメッセージが表示されます。
ファイルマネージャからファイルを印刷するには、次の 3 通りの方法があります。
ファイルペインでファイルを選択して、印刷ツールへドラッグ&ドロップします。ファイルは、バインダデータベース内でアイコンにバインドされたデフォルトの印刷方法を使って印刷されます。印刷ツールの使い方の詳細については第 10 章「印刷ツール」を、印刷バインディングに関する詳細については第 16 章「バインダ」を参照してください。
ファイルペインでファイルを選択し、「ファイル」メニューまたはファイルペインのポップアップメニューから「印刷」 (または「印刷... 」) を選択します。「印刷」 (または 「印刷... 」) 項目は、ファイルが選択されない限り無効です。「印刷...」はバインダデータベースが存在すれば、そこにある印刷方法を使ってファイルを印刷します。バインダデータベースが存在しなければ「印刷」は、ファイルマネージャのプロパティウィンドウから指定されたデフォルト印刷方法を使ってファイルを印刷します。ツールプロパティの詳細については 「ファイルマネージャのカスタマイズ」を、印刷バインディングに関する詳細については第 16 章「バインダ」を参照してください。
「ファイル」メニューまたはファイルペインのポップアップメニューから「印刷...」を選択し、印刷オプションウィンドウを表示します。これは、デフォルト印刷以外の方法を使ってファイルを印刷したいときや、ファイルをデフォルト以外のプリンタに印刷したい場合に便利です。図 2-23 はテキストフィールドでデフォルト以外のプリンタを指定している印刷 (Print) ウィンドウです。印刷スクリプトの中でファイル名を指定する位置に $FILE を入力します。
ファイルマネージャでフォルダやファイルを検索するには、次の 3 通りの方法があります。
「フォルダ変更」テキストフィールドと 「フォルダ変更」ボタンを使う
ファイルペインに入力された文字列とのパターンマッチングを行う
「検索」ポップアップウィンドウを使う
この節では、これらの方法を使ったフォルダやファイルの検索方法について説明します。
「フォルダ変更」メニューには、ファイルマネージャを起動した後にアクセスしたフォルダのリストがあります。ホームディレクトリのフォルダはこのメニューのデフォルト項目です。メニューの残りの項目は最近アクセスした 10 個 (デフォルト) までのフォルダを示しています。これらのフォルダのどれかに戻るには、「フォルダ変更」メニューから適切なパスを選択します。メニューに自分で項目を追加することもできます。詳細は 「フォルダ変更メニューのデフォルト」を参照してください。
オープンしたいフォルダのパスや、選択したいファイルのパス名とファイル名がわかっていれば、「フォルダ変更」テキストフィールドでパスや、パス名とファイル名を入力します。次に、Return キーを押すか、「フォルダ変更」ボタンの上でセレクトボタンをクリックします。
パス名が入力されると、指定したフォルダがオープンされ、その内容がファイルペインに表示されます。パス名とファイル名が入力されると、指定したフォルダがオープンされ、その内容がファイルペインに表示され、そのファイルが探し出され、見えるようにスクロールされて選択されます。
現在表示されているファイルペイン内の関連ファイルをグループにして選択するには、ワイルドカードキャラクタを使ってファイル名を「フォルダ変更」テキストフィールドに入力します。あるいは、ファイルペイン内にポインタを置いて、ワイルドカード文字を「フォルダ変更」テキストフィールドに入力します。
アスタリスク (*) は、任意の文字列のマッチングに使います。したがって、「フォルダ変更」テキストフィールドで *.rs と入力して Return キーを押すか、「フォルダ変更」ボタンの上でセレクトボタンをクリックすると .rs で終わるファイルがすべて選択されます。図 2-24 はすべての *.rs ファイルを選択しているファイルペインの例です。
パターンマッチングはまた、ポインタをファイルペインに移動し、マッチングさせたいパターンを入力することによりファイルを検索するのにも使います。
入力するパターンはフッタに表示されます。パターンが入力されるにつれて、現在のパターンで始まるファイルがすべて選択されます。たとえば、c と入力すると、パターンは c* となり、c で始まるすべてのファイルが選択されます。次に h と入力すると、パターンは ch* になり、ch で始まるファイルだけが選択されます。次に a と入力すると、パターンは cha* になり、cha で始まるファイルが選択されるというようになります。パターンを終了するには Return キーを押します。パターンにマッチするファイルがなければ、エラーメッセージがフッタに表示されます。
フォルダまたはファイルの位置がわからないか、思い出せないときや、ある基準に従ってファイルのグループの位置を特定したいときには、検索 (Find) ポップアップウィンドウを使います。検索 (Find) ウィンドウを表示するには、「ファイル (File)」メニューから「検索 (Find)」を選択します。検索ポップアップウィンドウは、図 2-25 のように表示されます。
特定のファイルまたはファイルのグループを探し出すには、実行したい検索の形式に応じてテキストフィールドの一部または全部に入力します。
「ファイル型 (File Type)」設定を使うと、フォルダのみ、ファイルのみ、アプリケーションのみ、あるいは実行可能プログラムのみの検索や、またはそれらの組み合わせで検索することができます。「ファイル型 (File Type)」選択項目に表示される小さなアイコンは、図 2-15 で示す「リスト形式で... (List by...)」表示で使う小さなアイコンと同じです。
「フォルダ検索 (Find in and below folder)」テキストフィールドには、ファイルシステムで検索を開始したい位置を指定することができます。検索は、このテキストフィールドで指定したフォルダで始まり、そのパス内のサブフォルダもすべて検索します。
「ファイル名 (Name)」テキストフィールドには、ファイル名またはマッチングさせたいパターンを指定することができます。検索パターンにそれを含めるか除くかを、 「含む (Included)」または「含まない (Excluded)」を使って指定します。
「所有者 (Owner)」テキストフィールドを使うと、所有者別にファイルを検索したり、検索から特定の所有者を除外することができます。
「以後に修正 (Modified After)」または「以前に修正 (Modified Before)」テキストフィールドを使うと、指定する日付より以後、または以前に修正されたファイルを検索することができます。これらの各テキストフィールドには最低でも月日を指定しなければなりません。
「検索文字列 (Search Files Containing String)」フィールドを使うと、特定の文字列を含むファイルを探すことができます。たとえば、DeskSet という単語が含まれているファイルをすべて探し出すには、テキストフィールドで DeskSet と入力します。セレクトボタンをクリックして「大/小文字を無視 (Ignore Case)」設定をオンにすると、大文字であるか小文字であるかどうかを問わず DeskSet という単語を含むファイルがすべてスクローリングリストに表示されます。
テキストフィールドに入力したら、「検索 (Find)」ボタンの上でセレクトボタンをクリックすると検索を開始します。検索が開始されると、「中止 (Stop)」ボタンが有効になります。「中止 (Stop)」ボタンの上でセレクトボタンをクリックすると検索を止めることができます。
検索が終わると、パターンにマッチするすべてのファイルが検索ウィンドウの最下部にあるスクローリングリストに表示されます。検索ウィンドウの複数のテキストフィールドに指定を入力している場合、リストされるファイルはこれらのすべてのフィールドの情報に一致していなければなりません。図 2-26 はファイル内容のパターンマッチング検索の例を示しています。ファイルマネージャは指定した文字列を含んでいる 37 個のファイルを探し出しました (この図では、探し出したファイルのうち 7 個が画面に表示され、残りはスクロールされて画面から見えません)。
1 つのファイルを「検索 (Find)」ウィンドウのスクローリングリストから同時に選択、オープンすることが可能です。ファイルを選択するには、ポインタをそのファイルの行まで移動してセレクトボタンをクリックします。その行がハイライトされ、「オープン (Open)」ボタンが有効になります。ハイライトされたファイルをオープンするには、「オープン (Open)」ボタンの上でセレクトボタンをクリックします。
ごみ箱は、廃棄したいと思っていて、ファイルシステムから削除する予定のファイルの一時的な格納領域です。ファイルマネージャを起動すると、ごみ箱も自動的に作成され、アイコンの形で表示されます。ワークスペース上の任意の位置に移動することができます。
ごみ箱が空のときは、空のごみ箱が表示されます。ファイルをごみ箱に入れると、ごみ箱アイコンの外観は、少なくとも 1 つのファイルがそこに入っていることがわかるような形に変化します。図 2-27 は、空のときと 1 つまたは複数のファイルが入っているときのごみ箱アイコンを示しています。
フォルダやファイルをごみ箱に移動するには、それを選択してからごみ箱アイコンまたはウィンドウにドラッグ&ドロップするか、あるいは選択したあと「編集 (Edit)」メニューから 「削除 (Delete)」を選びます。
ごみ箱に入れたファイルはホームディレクトリの.wastebasket フォルダに格納されます。
ごみ箱アイコンをオープンすると、ごみ箱の内容を表示することができます。ごみ箱に移動したファイルを示すスクロールペインのあるウィンドウが表示されます。図 2-28 はごみ箱ウィンドウの例を示しています。
ごみ箱ウィンドウでは、「表示 (View)」、「編集 (Edit)」、「ごみ箱を空にします (Empty Waste)」機能が利用できます。ごみ箱のポップアップメニューにアクセスするには、ごみ箱ウィンドウの中の任意位置にポインタを移動してメニューボタンを押します。ごみ箱のポップアップメニューを使うと次の処理を行うことができます。
「ごみ箱を空にする (Empty Waste)」を使うと、ごみ箱のファイルをすべて削除することができます。このオプションはごみ箱がすでに空の場合には無効です。
「ごみ箱を空にします (Empty Waste)」またはファイルメニューの「ごみ箱を空にする (Empty Wastebasket)」で削除または破壊したファイルは回復できません。
「すべてを選択」を選択すると、ごみ箱のファイルをすべて選択してハイライトすることができます。ごみ箱が空のときはこのオプションは無効です。
「破壊」を選択すると、ごみ箱の中の選択したファイルをすべて削除することができます。ごみ箱の中で何も選択していないと、このオプションは無効です。
「削除取り消し」を選択すると、ごみ箱の中の選択したファイルを復元することができます。ファイルは元の位置に自動的に戻されます。ごみ箱が空のときはこのオプションは無効です。
ファイルマネージャを一端終了してから起動し直した場合、ファイルマネージャはごみ箱にあったファイルの元の位置を記憶していません。このような場合に「削除取り消し」を選択すると、ファイルマネージャは「元の場所に <ファイル名> を保存できませんでした。手動で戻してください。」というメッセージを送信します。ごみ箱からファイルを移動して希望するフォルダに戻す方法については、「カット&ペーストを使ってファイルやフォルダを移動またはコピーする」か、または 「ドラッグ&ドロップを使ってファイルやフォルダを移動またはコピーする」を参照してください。
「カット」を選択すると、選択したファイルをごみ箱からクリップボードに移動することができます。このオプションはごみ箱のファイルが選択されていないときは無効です。
「コピー」を選択すると、選択したファイルをごみ箱からクリップボードにコピーすることができます。このオプションはごみ箱のファイルが選択されていないときは無効です。
「ペースト」を選択すると、クリップボードの内容をごみ箱に移動することができます。
ごみ箱ウィンドウを終了した場合には、次の手順に従って新しいごみ箱を作成することができます。
一般項目のデフォルトを設定するプロパティウィンドウで、編集 (Edit) メニュー項目が「削除」になっていることを確認します。
削除オプションはデフォルト設定です。ファイルマネージャツールのプロパティの設定に関する詳細については、「ファイルマネージャのカスタマイズ」を参照してください。
ファイルマネージャで、ごみ箱に入れたいフォルダまたはファイルを選択します。
ファイルペインのポップアップメニューまたは「編集 (Edit)」メニューから「削除」を選択します。
選択したファイルの入った新しいごみ箱が作成されます。
リンクとはシンボリックな接続、つまり複数のディレクトリからのアクセスが可能な 1 つのファイルへのポインタのことです。限定した 1 つのディレクトリ内のファイルにリンクを設定すると、そのディレクトリにアクセスせずにファイルにアクセスすることができます。
「編集 (Edit)」メニューの「リンク」オプションは標準のlnというオペレーティングシステムのコマンドを実行します。ディレクトリ間でファイルをリンクすると、シンボリックリンクが作成されます。同じディレクトリでファイルをリンクすると、シンボリックリンクが作成されます。詳細については、ln のマニュアルページを参照してください。
たとえば、Fish というフォルダの中に Marlin という名前のファイルがある場合、それを SwordFish という別のフォルダにリンクできます。リンクが設定されると、どちらのフォルダからでも Marlin にアクセスできます。Marlin は SwordFish にコピーされたわけではなく、あるフォルダから別のフォルダにポインタを使ってリンクされたのです。
実際には 1 つのファイルがあるだけで、その複数のコピーがあるわけではないため、リンクのあるファイルに行われる変更はすべてのフォルダで反映されます。
リンクされたファイルを使うには、ファイルのリンク先である任意のフォルダからそのアイコンをドラッグ&ドロップします。
リンクしたい 1 つまたは複数のファイルを選択します。
「編集」メニューまたはファイルペインのポップアップメニューから「リンク」を選択します。
次の図 2-29 に示すように手順を示すメッセージがフッタに表示されます。
ファイルをリンクしたいフォルダをオープンします。
「編集」メニューまたはファイルペインのポップアップメニューから「ペースト 」を選択するか、あるいはキーボードの Paste キーを押します。
ファイルアイコンがファイルペインに表示され、リンクを確認するメッセージがファイルマネージャのフッタに表示されます。
次の図 2-30 に示すように、リンク情報がファイルのプロパティの一部として表示されます。ファイルプロパティの詳細については、「ファイルとフォルダの情報」を参照してください。
リンクを削除するには、ファイルを選択し、「編集 (Edit)」メニューまたはファイルペインのメニューから「削除」を選択します。リンクを削除しても元のファイルは削除されません。
リンクを削除せずに元のファイルを削除すると、リンクを示すアイコンは壊れたチェーンの絵に変化します。図 2-31 に示す例では、Swordfish という名前の元のファイルは削除されていますが、リンクされたファイルは残っています。
ファイルシステムにある各フォルダ、ファイル、アプリケーションは、それに関連付けられている次のような情報 (プロパティとも呼ぶ) があります。
個々の選択したファイルのプロパティを表示するには、「ファイル (File)」メニューから 「情報 (Information)」を選択します。ユーザがファイルの所有者で、正しいパーミッションの設定がある場合には、これらのプロパティを変更できます。
ファイル「情報 (Information)」ウィンドウには各ファイルごとに以下の情報も表示されます。
次に示すより詳細な情報は、「情報 (Information)」ウィンドウの右下角にあるプラス記号のボタンを押すとアクセスできます。この情報を一度表示したあとは、右下角のマイナス記号ボタンを押すと消すことができます。
図 2-32 はファイルのプロパティウィンドウの例を示しています。
「情報 (Information)」ウィンドウを表示するには、1 つのファイルまたはファイルのグループを選択し、「ファイル (File)」メニューから「情報 (Information)」を選択します。
新しいファイルを選択したときに「情報」ウィンドウがすでに表示されている場合、ファイルのプロパティ情報は、新しいファイルのプロパティを反映するように更新されます。
複数のファイルを選択すると、「情報」ウィンドウは選択した複数のファイルが共有できるプロパティを示します。ドキュメント名や特定のドキュメント情報は表示されません。選択したファイルのグループに対するパーミッションを同じになるように変更するには、 「パーミッション」チェックボックスの上でセレクトボタンをクリックし、次に「適用 (Apply)」ボタンの上でセレクトボタンをクリックします。
すべてのファイルおよびディレクトリには、パーミッションに基づいて構成されるセキュリティシステムがあります。パーミッションにより、どのユーザがファイルの読み出し、書き込み (または変更)、あるいは実行 (アプリケーションが実行される) を行うことができるかが決まります。パーミッションを変更するには、そのファイルの所有者でなければなりません。ユーザは所有者、グループ、およびその他に分類されます。
所有するファイルのすべてについてファイルプロパティを変更することができます (ただし、ファイルの入っているフォルダで変更を行うためのパーミッションが必要です)。そのファイルの所有者でない場合は、ファイルにアクセスして変更できるかどうかは書き込みパーミッションによって決まります。
ファイルのプロパティを変更するには、「情報」ウィンドウのテキストフィールドに新しい情報を入力します。チェックの追加または取り消しを行うには、チェックボックスの上でセレクトボタンをクリックします。
プロパティを変更したら、「適用」ボタンの上でセレクトボタンをクリックして変更を適用します。即座に変更内容が有効になります。
同様にして複数のファイルの共通プロパティを変更することができます。
次の方法でプロパティメニューからファイルマネージャをカスタマイズすることができます。
「一般項目のデフォルト (General Defaults)」のカスタマイズ。たとえば、新しいフォルダの別のウィンドウへのオープン、「フォルダ表示 (Folder View)」の横 (または縦) 表示、ごみ箱の削除または破壊の指定、デフォルトのドキュメント名の変更など。
「新しいフォルダのデフォルト (New Folder Defaults)」のカスタマイズ
「現在のフォルダ設定 (Current Folder Settings)」のカスタマイズ
「フォルダ変更 (Go To)」メニューのカスタマイズ
ユーザ設定コマンドを作成し、ファイルメニューからアクセスする「ユーザ設定コマンド」サブメニューへの追加
印刷方法、デフォルトのエディタ、フロッピーディスクの表示方法などの拡張 (Advanced) 設定のカスタマイズ
上記の方法についてこのあと説明します。
プロパティ (Properties) ウィンドウにアクセスするには、「編集 (Edit)」->「プロパティ (Properties)」を選択します。
次の図 2-33 にプロパティのカテゴリを示します。
さらに、ファイルマネージャ (および他の DeskSet アプリケーション) のフォントタイプやサイズなども、ワークスペースのプロパティメニューでカスタマイズできます。詳細については、「「ワークスペースプロパティ」ウィンドウの使い方」を参照してください。
一般的なデフォルトプロパティを変更するには次の手順に従ってください。
「プロパティ」->「カテゴリ (Category)」->「一般的なデフォルト (General Defaults)」を選択します
図 2-34 に「一般的なデフォルト (General Defaults)」のプロパティウィンドウを表示します。
フォルダをオープンするときはいつも「フォルダのオープン (Open Folder)」を使ってください。現在あるフォルダと同じウィンドウにフォルダがオープンするように設定することも、また、オープンするたびに新しいウィンドウにオープンするように設定することもできます。
「フォルダ表示 (Folder View)」を使うと、フォルダの並び方を横または縦に指定することができます。
「編集メニュー項目 (Edit Menu item)」を使うと、「編集 (Edit)」メニューの削除 (Delete) オプション (デフォルト) を変更することができます。削除とは、ごみ箱ウィンドウに削除することを意味し (必要ならファイルの復元が可能)、破壊とは、ファイルが復元できないことを意味します。削除または破壊の設定は「編集 (Edit)」メニューに反映されます。削除または破壊の設定により、ファイルマネージャがファイルをごみ箱に移動して削除するか、ファイルを破壊するかを指定できます。破壊を選択すると、ファイルはごみ箱には移動されず、一度削除すると復元できません。また、破壊を選んだ場合はごみ箱を空にする操作は必要なくなります。
「破壊 (Destroy)」を選択してから「デフォルトに保存 (Save as Defaults)」を選択すると)、ファイルマネージャを終了したときにこの状態が保存されます。したがって次にファイルマネージャを起動するときには、破壊が設定されているのでごみ箱は作成されません。
「デフォルトのドキュメント名 (Default Document Name)」を使うと、新しいドキュメントに与えられるデフォルト名を変更できます。新規ドキュメントを作成する場合に見る名前です。
図 2-35 に示すように、「新しいフォルダのデフォルト (New Folder Defaults)」を使ってファイルペイン内のファイルのデフォルト表示方法を変更することができます。このウィンドウを表示するには、プロパティウィンドウのカテゴリから「新しいフォルダのデフォルト (New Folder Defaults)」を選択します。
「プロパティ (Properties)」->「カテゴリ (Category)」->「新しいフォルダのデフォルト (New Folder Defaults)」を選択します。
図 2-35 に「新しいフォルダのデフォルト (New Folder Defaults)」のプロパティウィンドウを示します。
現在のデフォルト名は (新規フォルダが作成される場合) 新規フォルダです。これは自由に変更できます。
「最大文字数フィールド (Longest Name)」を使うと、 (文字の平均幅に基づいて) ファイルマネージャのファイルペインに表示する各ファイル名の文字数を選択できます。0 から 255 の任意の数を入力できます。
幅はフォントの平均的な文字の幅に基づいて計算されるため、可変幅フォントを使う場合はファイル名ごとに実際に表示される文字数が異なる可能性があります。
指定した長さを超える名前の後には、名前が完全に表示されていないことを示す「大なり」記号 (>) が付きます。図 2-36 は、実際のファイル名が短縮されたファイル名を表示しているファイルペインの例を示しています。
完全なファイル名を参照したい場合には、名前の上でセレクトボタンをクリックします。この例では、ファイル .ab_cardca> が選択され、図 2-37 の例に示すように完全な名前が編集可能なテキストフィールドに表示されます。
「アイコン配置 (Icon Layout)」の設定により、ファイルペイン内のファイルが行 (横並び) でリストされるか、または列 (縦並び) でリストされるかが決まります。デフォルトは行並びです。たとえば、ファイルが名前別にアルファベット順に行で分類されるときは、左から右に、最初のファイルを一番上の行に、次のファイルを 2 行目というようにリストします。ファイルが名前別にアルファベット順に列で分類されるときは、上から下に、最初のファイルを左端の列に、次のファイルを 2 列目というようにリストします。図 2-38 はファイルが名前別に行で分類されているところを、図 2-39 は同じファイルが列で分類されているところを示しています。
「表示順序 (Sort By)」を使うと、ファイルペイン内のファイルの分類方法を選択することができます。次の項目を設定することができます。
名前 - アルファベット順にファイルを分類します。
形式 - 最初にフォルダ、次にファイル、その次にアプリケーションの順番にアルファベット順のグループのファイルを分類します。
サイズ - サイズの大きい順にファイルを分類します。
日付 - 逆の時間順 (一番新しいファイルから一番古いファイルの順) にファイルを分類します。
「隠しファイル (Hidden Files)」の設定を使うと、システムファイル (ドットファイルとも呼びます) を表示するかどうかを指定することができます。隠しファイルは通常システムファイルか、構成ファイルで、1 つのドット (.) で始まります。図 2-40 は隠しファイルが表示されているリストの例を示しています。
「ファイル表示 (指定) (Display Files As)」により、ファイルペイン内のファイルのデフォルト表示方法を指定することができます。次の項目を設定することができます。
アイコン:形式別に各ファイルを識別するのに役立ちます。
リスト:アイコン表示の場合より多くのファイルをファイルペインに表示し、リストオプションによって決定された個々のファイルごとの詳しい情報を表示します。リストオプションが何も設定されていない場合に、最も多くのファイルを表示できます。
内容:アイコンファイルとラスタファイルの内容のプレビューを表示します。その他のファイルはすべてアイコンとして表示します。
プロパティウィンドウのオプション「リストに表示 (Show in List)」により、図 2-41 に示すように小さなアイコンがあるリストによりファイルペインの内容を表示するときの情報量を指定することができます。
「リストに表示 (Show in List)」にあるリストオプションは排他的設定ではありません。オプションの一部または全部を選択するか、何も選択しないことも可能です。オプションを設定するには、セレクトボタンをクリックしてオフからオン、またはオンからオフに切り換えます (選択されたオプションは、白黒モニタでは太い境界線で囲まれます)。 図 2-41 はオプションがすべて選択されているときのリスト表示例を示しています。
「内容表示 (指定) (View Contents As)」を使うと、表示モードが「内容」のときのプレビューを表示するファイルの形式を指定できます。
アイコンエディタやスナップショットなどのアプリケーションで作成したアイコンやラスタファイルがファイルシステム内にある場合、標準のデータファイルアイコンの替わりにイメージでファイルの内容を表示することができます。イメージは 64 x 64 ピクセルの四角に表示されます。
「新しいフォルダのデフォルト (New Folder Defaults)」ウィンドウ内でデフォルトの表示モードとして内容表示を選択して、モノクロアイコンとカラーアイコン、ラスタ、X ビットマップファイル、またはこれらの組み合わせの内容を表示することができます。フォルダ、アプリケーション、および他のファイルはアイコンで表示されます。図 2-42 に内容別表示の例を示します。
アイコンやラスタファイルの内容を表示するように設定すると、他の形式のファイルやフォルダの表示に時間がかかることがあります。これはファイルマネージャがプレビューを表示するのにより多くの処理を必要とするからです。
次に示すようにオプションを一部またはすべて選択することができます。
「モノクロアイコン (Monochrome Icons)」を選択すると、白黒の Sun アイコンのプレビューを表示します。
「モノクロイメージ (Monochrome Images)」を選択すると、白黒の Sun ラスタと X ビットマップイメージのプレビューを表示します。
「カラーアイコン (Color Icons)」を選択すると、XPM ファイルのプレビューを表示します。
これを使うと現在のフォルダの設定を変更することができます。これらの設定は新しいフォルダに設定できるプロパティ設定と同じですが、「デフォルト名 (Default Name)」フィールドはありません。これらの設定の詳細については、「新しいフォルダのデフォルト」を参照してください。
「現在のフォルダ設定 (Current Folder Settings)」ウィンドウは使用中の (選択した) フォルダウィンドウの情報だけを表示します。この情報は使用中のウィンドウの設定変更に使うことができます。
これを使うと「フォルダ変更 (Go To)」メニューのデフォルトを変更することができます。「フォルダ変更」メニューのプロパティを選択して、最後にたどったディレクトリのパス名を表示したり、よく利用するディレクトリのパス名を設定することもできます。 「フォルダ変更」メニューはスペースで区切ったいくつかの部分に別れています。普通はホーム用デフォルトラベル (ホームディレクトリのパス名のラベル)、次に「ごみ箱表示」と 「フォルダ表示」を含むアプリケーション固有のデフォルトラベル、次に最後に利用したディレクトリへのパス名が表示されます。
「パス名 (Pathname)」と「項目追加 (Add Item)」ボタンを使うと、デフォルトの 「フォルダ変更 (Go To)」メニューに別のパス名を追加することができます。これはホームディレクトリのパス名に追加することができます。ラベルなしにパス名を追加すると、パス名全体が「フォルダ変更 (Go To)」メニューに表示されます。
「メニューラベル (Menu Label)」を使うと、指定したパス名用に新しい名前を作成することができます。これを「フォルダ変更メニュー項目 (Go To Menu Items)」のスクローリングリストに追加することができます。これは指定したパス名が長い場合に便利です。
「編集 (Edit)」ボタンを使うと、ある項目の前、後ろ、上、または下にある項目のカット、コピー、ペーストができます。また、「フォルダ変更メニュー項目 (Go To Menu Items)」のデフォルトのスクローリングリストにある項目の削除もできます。
「表示: フォルダ (Display: Folders)」を使うと、「フォルダ変更 (Go To)」メニューに最後利用したディレクトリのパス名からかぞえて、いくつのパス名をデフォルトで表示するかを指定することができます。
「ユーザ設定コマンド (Custom Commands)」ウィンドウを使うと、一般に使われているオペレーティングシステムコマンドを作成、格納することができます。このコマンドをメニューに追加した後ならいつでも「ファイル (File)」メニューの「ユーザ設定コマンド (Custome Commands)」サブメニューからこれらのコマンドを選択して使うことができます。
図 2-45 で示すように、「プロパティ」メニューから「ユーザ設定コマンド (Custom Commands)」カテゴリを選んでください。このウィンドウを使って、よく利用する UNIX コマンドをユーザ設定コマンドメニューに追加します。コマンドを選択するたびに異なるオプションを指定できるようにコマンドを作成できます。
ユーザ設定コマンド機能は、ユーザが UNIX オペレーティングシステムについて詳しく知っていることを前提に作られています。UNIX についてよく知らないか、または問題が発生した場合には、ユーザ設定コマンドを作成するのにシステム管理者の助けが必要になることがあります。
スクローリングリストは現在のユーザ設定コマンドを示します。このウィンドウを使ってユーザ設定コマンドを追加、削除、および順序を変更します。
新しいユーザ設定コマンドを「ユーザ設定コマンドメニュー項目」のスクロールボックスに追加するには、次の手順を参照してください。以下の例に従って、選択したファイルまたはフォルダ内の特定のテキスト文字列を検索するユーザ設定コマンドを追加してください。
「UNIX コマンド (UNIX Command)」テキストフィールドに実際の UNIX コマンドを入力します。
$FILE または $ARG をコマンドに追加すると、現在選択しているファイルを表したり、コマンドを選択するときに指定できる特別の (引数 ) オプションを表すことができます。
この例では UNIX コマンドテキストフィールドに grep $ARG $FILE と入力します。
「メニューラベル (Menu Label)」テキストフィールドに表示したいコマンド名を入力します。
このメニューラベルは実際の UNIX コマンド名と同じである必要はありません。意味のわかりやすいコマンド名を使うことができます。
この例では String Search と入力してください。
項目を追加します。
コマンドオプションの入力をうながすためには (つまり UNIX コマンドに $ARG を使っている場合)、「プロンプトウィンドウ (Prompt Window)」設定上で「はい」を選択します。それから「プロンプト」テキストフィールドの最初の行にプロンプトラベルを入力します。
「プロンプトウィンドウ」を使う場合、ユーザ設定コマンドを「ファイル」メニューの「ユーザ設定コマンド (Custome Commands)」サブメニューから選択すると、プロンプトラベルの付いたウィンドウが表示されます。このポップアップウィンドウを使ってコマンド引数を入力します。
この例では、「プロンプトウィンドウ (Prompt Window)」設定上で「はい」を選択し、「プロンプト」テキストフィールドに Search For: と入力します。「ユーザ設定コマンド (Custom Commands)」ウィンドウからユーザ設定コマンドを選択すると、ウィンドウが表示され検索したいテキストを指定することができます。
ユーザ設定コマンドが何らかの出力をする場合、「出力ウィンドウ (Output Window)」設定で「はい」を選択します。
これによりユーザ設定コマンドを選択したとき出力ウィンドウが表示され、コマンドの実行結果を見ることができます。
この例では「出力ウィンドウ (Output Window)」上で「はい」を選択してください。こうすると、「ファイル」メニューの「ユーザ設定コマンド (Custom Commands)」メニューから新しいユーザ設定コマンドを選んだときにウィンドウが表示され、文字列が見つかった場所をリストします。
「適用 (Apply)」の上でセレクトボタンをクリックして、新しいコマンドを 「ユーザ設定コマンド (Custom Commands)」スクローリングリストに追加します。
項目を使うには、テキストを検索したいフォルダやファイルを選択し、「ファイル」メニューの「ユーザ設定コマンド (Custom Commands)」サブメニューから String Search コマンドを選択し、検索するテキスト文字列を表示されたウィンドウに入力します。終了するには Return キーを押すか、出力ウィンドウから「終了」でセレクトボタンを押します。
ファイルマネージャの動作や特定の情報の表示方法を変更するには、拡張設定 (Advanced Settings) ウィンドウでその制御を変更します。拡張設定ウィンドウを表示するには 「カテゴリ (Category)」から「拡張設定」を選択します。
ファイルマネージャのツールプロパティウィンドウを図 2-46 に示します。
「印刷方法 (Print Method)」テキストフィールドを使うと、印刷方法がバインダデータベースで定義されていないファイルを、ファイルマネージャから印刷するときにデフォルトの UNIX 印刷スクリプトを指定することができます。図 2-46 に示す印刷スクリプトは、mp PostScript プリンタを使ってデフォルトのプリンタ上にランドスケープモードでファイルを印刷します。印刷スクリプトを変更する場合は、ファイル名を挿入するスクリプトに必ず $FILE と入力してください。
「表示フィルタパターン (View Filter Pattern)」テキストフィールドを使うと、特定の形式のファイルだけをファイルマネージャのファイルペインに表示するように指定できます。図 2-47 に示す例では、フィルタパターン *.rs により、他のファイルがディレクトリにあってもラスタファイルだけが表示されます。ウィンドウのヘッダは設定されているフィルタパターンを示しています。
「デフォルトエディタ (Default Editor)」を使うと、デフォルトのエディタを指定できます。ファイルマネージャが特定のアプリケーションにバインドされていないテキストファイルを表示するのに使います。「その他 (Other)」の上でセレクトボタンをクリックすると、テキストフィールドが表示され、そこに別のテキストエディタアプリケーション名を入力することができます。ウィンドウベースでないテキストエディタを指定する場合は、テキストエディタの前にシェルツールが起動するように指定する必要があります。
rm や rlogin のようなコマンド行プログラムを、そのプログラムを走らせるシェルツールを指定せずに実行すると、ファイルマネージャが予想できない動作をする可能性があります。プログラムがウィンドウベースで起動しない限りは (テキストエディタやメールツールなど)、図 2-45 に示すように「デフォルトエディタ (Default Editor)」テキストフィールドのプログラム名の前に shelltool を追加してください。
追加または削除された項目をファイルマネージャが調べる時間を秒数で設定することができます。
シンボリックリンクを「いいえ」 (デフォルト) に設定していると、入力したそのままのファイル名が表示されます。たとえば、「フォルダ変更 (Go To)」フィールドにおいてシンボリックリンクを「はい」に設定していると、ファイルシステム間で作成されているリンクを見ることができます。
挿入した CD の CD ウィンドウを自動的にオープンします。
フロッピーディスクまたは CD を挿入すると、アイコンを表示するのに少し時間がかかります。アイコンがどのように表示されるかについて特に気にしない場合、あるいは表示を早くしたい場合には、「はい」を設定して標準アイコンを早く表示することができます。
ファイルマネージャの配色を変更するには、以下のように 2 通りの方法があります。
ツリーペインやファイルペインの色を変更するには、-fg および -bg コマンドラインフラグを使ってフォアグラウンド (文字) とバックグラウンドに別々の色を指定します。たとえば、ツリーおよびファイルペインを灰色の地に青い文字で表示したい場合、次のように入力してコマンドツールまたはシェルツールでファイルマネージャを起動してみてください。
filemgr -fg "0 0 255" -bg "127 127 127" & |
3 つの数字はそれぞれ、0 から 255 までの赤、緑、青の輝度を表します。
あるいは、次のように 3 つの数字の替わりに実際の色名を指定することもできます。
filemgr -fg blue -bg gray50 & |
利用できる色の一覧を見るには、次のファイルを見てください。
$OPENWINHOME/lib/rgb.txt |
ファイルマネージャに表示されているアイコンのカラーが気に入らない場合には、 「カラー選択 (Color Chooser)」の付いたバインダを使って自分の好みに合わせて色を変更してください。詳細については、「バインディングの変更」を参照してください。
ファイルマネージャは、表示するアイコンの色を決定するためにまずバインダデータベースのエントリを調べます。ファイルマネージャがバインダデータベースにアクセスできない場合には、警告メッセージを発行し、filemgr のマニュアルページに説明のある X リソースで設定されているカラーを使います。
ファイルマネージャを使って、ワークスペース上でフロッピーディスクや CD-ROM (コンパクトディスク、読み出し専用メモリ) などの取り外し可能な媒体を取り扱うことができます。フロッピーディスクまたは CD を次のような場合に表示できます。
フロッピーディスクドライブを少なくとも 1 台、または CD-ROM ドライブを少なくとも 1 台システムに装備していて、Solaris 2.4 を実行させている。
フロッピーディスクや CD の挿入方法については、マシンに付属しているマニュアルを参照してください。
ここからは、フロッピーディスクまたは CD をドライブに挿入してから行う処理について説明します。次のような場合が考えられます。
ディスクはフォーマット済みでラベルがついている。この場合、図 2-48 に示すようにウィンドウが見えます。フロッピーディスクに書き込まれている情報をすぐ利用できます。
ディスクはまだフォーマットされていない。ディスクのフォーマット方法については 「フロッピーディスクの再フォーマット」を参照してください。
ディスクはフォーマットされていて、データを含んでいる可能性がある。Macintosh フォーマットか、またはシステムでは認識できないフォーマットかは、図 2-53 に示すポップアップウィンドウに表示されます。
マシン (またはマシンに接続された) のディスクドライブにフロッピーディスクを挿入します。
「ファイル」メニューから「フロッピーのチェック」を選択します。
フォーマット済みのラベル付きフロッピーディスクを挿入すると、次の「フロッピーディスクや CD のファイル内容の表示」へ進むことができます。
CD をチェックする必要はありません。
ファイルマネージャのウィンドウを表示すると、フロッピーディスクや CD の内容を見ることができます。
必要であれば、表示したいファイルが見つかるまでフロッピーディスクや CD の内容をスクロールします。
表示するファイルまたはフォルダを選択します。
「ファイル」->「オープン」と選択します。
ここでファイルマネージャのウィンドウとメニューを使うことができます。ウィンドウをクローズしてアイコンにしている場合は、次の図 2-50 のようなフロッピーディスクまたは CD のアイコンが表示されます。
フロッピーディスクまたは CD ウィンドウから「ディスクの取り出し (Eject Disk)」ボタンをセレクトボタンでクリックします。
フロッピーディスクまたは CD がドライブから出てきたら、取り出します。
これでドライブは空になります。
IA マシンではフロッピーディスクを手で取り出す必要があります。「ディスクの取り出し」ボタンを選択すると、ポップアップウィンドウが現れ、フロッピーディスクが手で取り出せることを知らせます。フロッピーディスクを取り出す場合は、必ずその前に「ディスクの取り出し」を選択してください。選択しないでフロッピーディスクを取り出すと、システムはポップアップウィンドウを表示してフロッピーディスクを再度挿入するように指示します。この場合はフロッピーディスクを挿入し、「ディスクの取り出し」を選択してからフロッピーディスクを取り出して下さい。
認識できないデータフォーマット (たとえばオーディオファイルなど) を取り出すには、次の手順に従います。
これでドライブからディスクが出てくるはずです。
初めてフロッピーディスクを使う場合や、フロッピーディスクをフォーマットしたい場合は、次の手順で行なってください。
フロッピーディスクを挿入します。
「ファイル」メニューから「フロッピーのチェック」を選択します。
正しくフォーマットされたフロッピーディスクを入れると、ワークスペース上に図 2-48 に示すようなウィンドウが表示されます。
フロッピーディスクがフォーマットされていないと、図 2-51 のようなウィンドウが表示されます。
「ファイル」メニューから「フロッピーディスクのフォーマット (Format Floppy)」を選択します。
フロッピーウィンドウが有効になっていることを確認してください。
「ディスクのフォーマット (Format Disk)」を選択すると、ここではフォーマットを中止できますが、この後は中止できません。
「ディスクのフォーマット (Format Disk)」をクリックします。
初期化が終了すると、図 2-48 に示すようにワークスペース上にファイルマネージャのウィンドウが表示されます。
フォーマットされていないフロッピーディスクを入れると、次のようなポップアップが表示されます。
次の処理を選択できます。
ディスクをフォーマットする。再フォーマットの方法については 「フロッピーディスクの再フォーマット」を参照してください。
処理を中止して、ポップアップを消去する。
処理を中止して、フロッピーディスクを取り出す。
Macintosh、Sun TAR、および Sun BAR フォーマットは認識されません。
ラベルのないフロッピーディスクを入れると、つまり、フロッピーディスク上にデータはあるが認識されないフォーマットの場合、次のメッセージが表示されます。
次の処理を選択できます。
ディスクをフォーマットする。再フォーマットの方法については 「フロッピーディスクの再フォーマット」を参照してください。
処理を中止して、ポップアップを消去する。
処理を中止して、フロッピーディスクを取り出す。
フロッピーディスクの名前を変更したいときは次の手順に従ってください。
リネームするフロッピーディスクを挿入します。
「ファイル (File)」メニューから「フロッピーのチェック」を選択します。
「ファイル (File)」メニューから「ディスクのリネーム (Rename Disk)」を選択します。
「ディスクのリネーム (Rename Disk)」ウィンドウが表示されます。
ディスクの新しい名前を入力します。
入力すると現在のディスク名に上書きしていきます。入力が終わると古い名前は消えます。
「ディスクのリネーム (Rename Disk)」ボタンの上でセレクトボタンを押します。
これでディスクを使うことができます。また、取り出すこともできます。
ドラッグ&ドロップ操作については、第 1 章「Solaris ユーザ環境の紹介」を参照してください。これでファイルはファイルマネージャにコピーされました。
フロッピーディスク (または CD) から別のフロッピーディスクへファイルをコピーすることができます。