OpenWindows ユーザーズガイド

印刷ツールの印刷方法の変更


注 -

場合によって異なりますが、システム管理者が各プリンタに対応したプリンタのフィルタプログラムをインストールしているはずです。印刷フィルタがなにもインストールされていないと、ジョブは印刷されません。各プリンタ用にインストールされているフィルタプログラムについてはシステム管理者に確認してください。また、利用できる印刷フィルタのリストや、 lpfilter コマンドについての詳細は『Solaris のシステム管理 (第 2 巻)』を参照してください。


「デフォルトの印刷方法を無視 (Override Default Print Method)」オプションを使うと、印刷ツール内で別の (コマンド行で指示する) 印刷方法を利用できます。別の印刷方法 (たとえば troff) でファイルを印刷する必要があるときは、デフォルトの印刷方法を無効にしてください。次の環境変数も使う必要があります (= の右側はその意味を表します)。

$FILE=ファイル名

$PRINTER/$LPDEST=プリンタ名

$COPIES=印刷するコピー数

$HEADER=ヘッダページの印刷

UNIX パイプとシェルスクリプトを含めて、印刷方法に関する任意のコマンドを入力することができます。印刷方法は、ユーザのパスで実行可能なプログラムコマンドでなければなりません。たとえば、vgrind コマンドを使って C ソースファイルを高品質に印刷したいときは、以下の手順に従います。

  1. 「プロパティ」ボタンの上でセレクトボタンをクリックします。

  2. 「デフォルト印刷方法を無視」のチェックボックスをクリックして「適用」を押します。

  3. 印刷方法テキストフィールドに次のように入力します。

    vgrind $FILE | dpost | lp -d$PRINTER -n$COPIES -Tpostscript
    

  4. 「ファイル」テキストフィールドにファイルの名前を入力するか、または印刷するファイルを印刷ツールアイコンまたはドラッグ&ドロップターゲットまでドラッグ&ドロップします。


    注 -

    SunOS 5.X 印刷システムは印刷するファイルのタイプを認識しません。別の印刷方法を使う場合は、そのファイルタイプに対応する適切なフィルタを与える必要があります。適切なフィルタを与えないとそのファイルは、単に ASCII ファイルとして印刷されます。


バインダを使って印刷方法を変更する

バインダアプリケーションは、特定の種類のファイルタイプにバインドされている印刷方法を表示または変更するのに使います。この情報は、/usr/openwin/lib/cetables ディレクトリの cetables という ASCII 以外のファイルに保存されており、バインダを使って表示することができます。バインダを使ってこのファイルをカスタマイズすると、情報は .cetables ファイルとしてホームディレクトリに保存されます。バインダの使い方に関する詳細については、第 16 章「バインダ」を参照してください。