絶対パス名を入力して、ファイルシステムの任意の位置にメールを保存することができます。これは、フォルダディレクトリからの相対パス名ではなく、ファイルシステム内の絶対的に定まる位置であることを意味しています。
ホームディレクトリ内の絶対位置にメールを保存するには、変数 $HOME またはチルド (‾)をキーボードから入力し、その後に自分のユーザアカウント名 (または書き込みパーミッションを持つ別のユーザのホームディレクトリのアカウント名) を入力し、その後にパス名を入力します。チルドはホームディレクトリの一番上のレベルを表します。
ホームディレクトリの下の位置にメールメッセージを保存するには、「新しいデフォルト位置へのメールの保存」の「新しいデフォルト位置へのメールの保存」の説明に従ってください。ただし、パス名をメールファイルテキストフィールドに入力するには、次に示す例のどちらかの形式を使います。
‾username/Subdirectory/filename |
$HOME/username/Subdirectory/filename |
「移動 (Move)」または「コピー (Copy)」を選択すると、メールボックスの選択されたメールファイルがホームディレクトリの下にある Subdirectory という名前のサブディレクトリの filename というファイルに保存されます。
ファイルシステムの一番上のレベルのディレクトリから始まる絶対位置にメールメッセージを保存するには、スラッシュ (/) を使ってルートディレクトリを表し、その後に絶対パス名を続けます。
ルートディレクトリの下のレベルにメールメッセージを保存するには、「新規メールファイルの作成」の説明に従いますが、「メールファイル」テキストフィールドへの入力には次の形式を使います。
/Subdirectory/filename
この場合、/ はルートディレクトリ、Subdirectory はルートの下にある既存ディレクトリです。
たとえば、次のように入力することができます。
/tmp/myfile
/tmp ディレクトリはいくつかのシステムファイルを含むディレクトリです。
/tmp ディレクトリは一時的なファイルの保存にしか使えません。システムを再ブートすると、ディレクトリ内のファイルは消去されます。
「移動」または「コピー」を選択すると、メールボックスの選択されたメールファイルが、ルートディレクトリの下にある tmp というサブディレクトリ中の myfile というファイルに保存されます。
メールツールのプロパティウィンドウを使って、保存するメールのデフォルト位置を変更することができます。たとえば、フォルダディレクトリの名前を変更したり、ホームディレクトリとの相対位置に直接メールを保存することもできます。
保存されたメールのデフォルト位置を変更する手順は次のとおりです。
メールツールベースウィンドウの制御領域から「編集」->「プロパティ」を選択します。
「メールツールプロパティ」ウィンドウが現れます。
ポインタを「カテゴリ」メニューボタン上に移動し、「メールファイル」を選択します。
「メールファイル」プロパティがプロパティウィンドウに現れます。
テキストフィールドの Folders という単語の上でセレクトボタンをダブルクリックします。
Forders がハイライトされます。
保存するメールのデフォルト位置を選択します。
「適用」ボタンの上でセレクトボタンをクリックします。
ポップアップメッセージが現れ、$HOME をホームディレクトリのパス名に展開するかどうかをたずねてきます。
「パスに拡張する」ボタンの上でセレクトボタンをクリックします。
プロパティウィンドウが消去されます。
指定した新しいデフォルト位置にメールメッセージを保存する手順は、フォルダディレクトリにメールを保存する手順とまったく同じです。メールを保存する手順は次のとおりです。
メールツールベースウィンドウのテキストフィードに、ファイル名またはサブディレクトリ名とファイル名を入力します。
デフォルト位置を自分のホームディレクトリに変更した場合は、チルド記号を入力してホームディレクトリを保存先に指定する必要はありません。
保存したいメッセージの上でセレクトボタンをクリックします。
「移動」または「コピー」を選択します。
選択されたメールメッセージがホームディレクトリの下にある自分が選択したディレクトリ名に保存されます (たとえば、フォルダの代わりとなる名前をもつディレクトリ、ホームディレクトリの一番上のレベル、指定されたサブディレクトリなど)。