電源管理システム ユーザーマニュアル

省電力スキーマ

システムの電源管理機能のレベルを選択する最も簡単な方法は、既定の省電力スキーマから選択することです。省電力スキーマは、Dtpower 基本ウィンドウの「現在の省電力スキーマ」ボックスに表示されます。図 2-2 に示すようにデフォルトのスキーマは「標準」です。

実装する省電力スキーマは、Dtpower を実行するハードウェアのアーキテクチャーおよび Energy Star 機能によって異なります。以下の節では、利用可能な省電力スキーマについて説明します。

電源スキーマとその実装

電源スキーマの実装方法は、ハードウェアの省電力機能によって異なります。以下に説明するスキーマに加え、これらのスキーマのいずれかを修正して「カスタマイズ」スキーマとして保存できます。省電力スキーマのカスタマイズ方法の詳細は、第 3 章「電源スキーマのカスタマイズ」を参照してください。

標準スキーマ

ハードウェアのデフォルトの電源管理設定によって、標準スキーマの実装が決まります (システムのデフォルト設定については 第 1 章「電源管理システムの概要」を参照してください)。たとえば、Energy Star 3.0 に対応した SPARC プラットフォームでは、すべての装置を省電力モードに移行させることにより消費電力を削減します。

最小スキーマ

モニターの電源管理だけが行われます。モニターは、30 分のアイドル時間の後に省電力モードに移行します。他のデバイスの電源管理は行われません。

電源管理なしスキーマ

電源管理は行われません。システムのどのコンポーネントも電源管理されません。

省電力スキーマを選択する
  1. Dtpower を起動します。

    Dtpower 基本ウィンドウが表示されます。

  2. 「現在の省電力スキーマ」ボックスのプルダウンリストから省電力スキーマを選択します。

    図 2-3 省電力スキーマのプルダウンリスト

    Graphic

  3. 「了解」ボタンをクリックします。


注 -

プルダウンリストの省電力スキーマのいずれかがグレー表示されることがあります。その場合、正しいアクセス権を保持していないためにその方式を選択することはできません。