Solaris 8 リリースでは、SLP がインストールされ、デフォルトのプロパティ設定で構成した状態で出荷されます。最初の SLP 設定でエンタープライズがうまく動作する場合には、SLP 配置において、実際には管理は必要ありません。場合によっては、デフォルトの SLP 設定を変更して、SLP のネットワーク動作を調整したり各種の SLP 機能を有効にしたいこともあります。たとえば、いくつかの構成を変更すると SLP 動作に対するログを排他的に有効にでき、ログファイルを確認して追加の構成が必要かどうかを判断できます。
SLP 構成プロパティは、/etc/inet ディレクトリ内の slp.conf ファイルにあります。この章を読み、システム上の SLP 動作の効率を検討した後で、デフォルトのプロパティ設定を再構成する必要がある場合には、この章以降の適切な手順を参照してください。
SLP 構成プロパティの設定を変更する前に、次のことを検討してください。
エンタープライズ内で動作しているネットワーク技術の種類
その技術が適切に処理するトラフィックの種類
ネットワークサービスの数および種類
ユーザー数およびユーザーが使用するサービス数
最も頻繁にアクセスするサービスに関するユーザーの場所