サービスロケーションプロトコルの管理

プロキシ登録を有効にする

プロキシ登録を有効にするために行う最初の手順は、プロキシ登録ファイルを作成することです。ファイルは、ホストのファイルシステムまたは HTTP でアクセス可能なネットワーク上のどこにでも置くことができます。このファイルを配置するには、/etc/inet ディレクトリの slp.conf ファイルにある net.slp.serializedRegURL プロパティを使用します (slp.conf(4)のマニュアルページを参照してください)。

プロキシ登録を作成する場合は、サービスについてサービスタイプのテンプレートが存在するかどうかを確認してください。サービスタイプのテンプレートは、サービスタイプに対するサービス URL および属性を記述したものです。テンプレートは、特定のサービスタイプについて何がサービス通知を構成するかを定義するので、テンプレートを使用することにより、UA および SA は相互運用が可能になります。サービスタイプテンプレートが存在する場合は、そのテンプレートを使用してプロキシ登録を構成してください。サービスタイプテンプレートについては、RFC 2609 を参照してください。

サービスについてサービスタイプテンプレートを使用できない場合は、サービスを正確に記述する属性の集合体を選択してください。さらに、デフォルトの命名権限は標準化されたサービスタイプについてのみ許可されているので、通知に対して、デフォルト以外の命名権限を使用してください。命名権限については、RFC 2609 を参照してください。

たとえば、BizApp という会社にローカルのソフトウェア欠陥領域データベースがあり、これを通知したいとします。この会社は、サービスタイプ service:bugdb.bizapp を持つ URL を作成して通知します。この場合、命名権限は bizapp です。

プロキシ登録ファイルが完成したら、そのファイルを読むように slpd を構成する必要があります。slp.conf ファイルを編集して次の行を追加します。


net.slp.serializedRegURL=<proxy registration file URL>

ここにはファイル名を追加するのではなく、ファイルの場所を示す URL を追加します。たとえば、一連の登録ファイルの名前が slp.reg で、これがローカルの /net/inet ディレクトリにある場合、次のように URL プロパティを構成します。


net.slp.serializedRegURL=file:/etc/inet/slp.reg