デバイスの名前には次の 2 種類があります。
デバイスのフルパス名 (前節で説明): /sbus@1,f8000000/esp@0,40000/sd@3,0:a
デバイスの別名: disk
デバイスの別名、あるいは、単に別名 (alias) とは、デバイスのパス名を表す方法の 1 つです。別名はデバイスのパス名の構成要素ではなく、デバイスのパス名全体を表します。たとえば、disk という別名は次のようにデバイスのパス名を表します。
/sbus@1,f8000000/esp@0,40000/sd@3,0:a
システムは、よく使用されるデバイスのほとんどに対して、デバイスの別名をあらかじめ定義しているので、デバイスのパス名を全部入力する必要はほとんどありません。
次の表で、別名の確認、作成、変更を行う devalias コマンドを説明します。
表 1-3 デバイス別名の確認と作成
コマンド |
説明 |
---|---|
devalias |
現在のすべてのデバイス別名を表示します。 |
devalias alias |
alias に対応するデバイスパス名を表示します。 |
devalias alias device-path |
device path を表す別名を定義します。同じ名前の別名がすでに存在すると、新しい名前に更新します。 |
ユーザーが定義する別名は、システムのリセット後、または電源の再投入後に失われます。永続的な別名を作成するには、devalias コマンドの出力を NVRAMRC と呼ばれる不揮発性 RAM (NVRAM) の一部に手作業で格納するか、nvalias コマンドおよび nvunalias コマンドを使用します。(詳細は、第 3 章「システム変数の設定」を参照してください。)