security-mode に設定しているときは、システムは制限付きモニターとして起動します。このモニターモードでは、パスワードの必要性は次のとおりです。
b コマンドを入力する場合、変数を指定しなければ、パスワードは必要ありません。
c コマンドはパスワードを要求しません。
n コマンドを実行するにはパスワードが必要です。
次に画面で例を示します。
> b (パスワード必要なし) > c (パスワード必要なし) > b filename (パスワード必要) PROM Password:(入力時パスワードは画面表示されない) > n (パスワード必要) PROM Password:(入力時パスワードは画面表示されない) |
セキュリティーパスワードと command セキュリティーモードを設定するには、ok プロンプトで次のように入力します。
ok password ok New password (only first 8 chars are used): ok Retype new password: ok setenv security-mode command ok |
この例でも機能しますが、通常はオペレーティングシステムからの eeprom コマンドで 2 つの security 変数を設定します。
設定するセキュリティーパスワードは root パスワードと同じ規則に従います。つまり、6 〜 8 の英字および数字の組み合わせです。セキュリティーパスワードは root パスワードと同じでも、異なっても差し支えありません。システムをリセットする必要はありません。セキュリティー機能はコマンドを入力した直後に有効になります。
セキュリティーパスワードを絶対に忘れないようにしてください。このパスワードを忘れると、システムが使用できなくなります。販売代理店に連絡してマシンを再び起動可能にする必要があります。
誤ったセキュリティーパスワードを入力した場合は、約 10 秒の遅延があってから次の起動プロンプトが現れます。誤ったセキュリティーパスワードを入力した回数は security-#badlogins 変数に格納されます。この変数は 32 ビットの符号付きの数値です。