OpenWindows ユーザーズガイド (上級編)

DECnet インターネットワーキングの設定

DECnet インターネットワーキングを設定するには、次の手順を実行します。

  1. DNI 経由の接続を指定します。

    OpenWindows サーバとクライアントのライブラリでは、DNI トランスポートライブラリ libdni の中で動的にロードできるバージョンを使用します。OpenWindows サーバとクライアントのライブラリが libdni をロードできるようにするには、libdni.so がインストールされたディレクトリを指すように、環境変数 DNI_X_ENABLE を設定してください。

    次の例では、pkgadd を使って DNI をデフォルトの位置にインストールしています。

    $ DNI_X_ENABLE=/opt/SUNWconn/dni/lib
    

  2. OpenWindows サーバを起動します。

    デフォルトでは、OpenWindows サーバは「MIT-MAGIC-COOKIE」セキュリティ機構がサポートします。このセキュリティ機構は、ホストベースではなくユーザベースです (つまり、サーバに接続できるマシンを指定するのではなく、サーバに接続できるユーザを指定します)。デフォルトモードでは、xhost コマンドは空のアクセスリストを戻し、セキュリティ機構だけが使用可能である旨を通知します。openwin コマンドを -noauth オプションとともに指定することによって、デフォルトのセキュリティ機構を無効にして、従来のバージョンの OpenWindows サーバのセキュリティ機構に戻すこともできます。

    $ openwin -noauth
    

  3. X11 クライアントを OpenWindows サーバに接続する許可を、DEC VAX システムに与えるため、OpenWindows を実行しているマシンの所有者に対して、xhost コマンドを実行するよう依頼します。

    DNI を使って X11 クライアントを OpenWindows サーバに接続するには、DECnet ノードのアドレスを DECnet ノード名に割り当てる必要があります。そのために、NCP データベースを作成して初期化します。この操作は DEC VAX システムに対しても実行する必要があります。

    $ xhost decvax::
    

    2 つのコロンは DECNet トランスポートを表します。