通常、マッパーは、起動スクリプトを介してシステムのブート時に起動されます。マッパーの起動は、システムの起動段階のあとの方で行う必要があります。マッパーの起動によって、SNMP マスターエージェントと DMI (SP) が初期化されます。初期化の際には、snmpXdmid とマスターエージェントの間、および snmpXdmid と DMI SP の間の両方で動的に登録が行われます。
管理アクティビティが開始される前に、マッパーは、管理インタフェース (MI) の登録の呼び出しを使用して、サービスプロバイダ (SP) にマッパー自身を登録します。
これによって、SP が、MIF データベースへのアクセスなどのサービスを提供できるようになります。また、マッパーは、インジケーションを受信できるように、SP の登録テーブルとフィルタテーブルにエントリを追加します。
マッパーが変換テーブルを構築します。
変換テーブルには、.MAP ファイル内にある、それぞれ一意の SNMP OID 接頭辞と構成要素の名前の組み合わせに対するマスターエージェントの登録点が保存されます。これらの変換テーブルを構築するときに、マッパーは /var/dmi/map ディレクトリにあるすべての .MAP ファイルを検索します。
これらの構成要素の識別子と、それぞれの構成要素に関連付けられているグループの識別子は、変換のために保存されます。インストール済みの構成要素でも、MAP ファイルに登録されていないためにプログラムで検索できないものには、SNMP エージェントはアクセスできません。構成要素のインストール、またはインストールの解除のたびに、変換テーブルは適切に調整されます。
新しい構成要素が SP に登録されると、マッパーはすべてのマップファイルを読み込み直して、変換テーブルが常に最新になるようにします。
マッパーがマスターエージェントに接続されます。
この接続で通信が行われる前に、マッパーは接続を確立し、マスターエージェントに登録する必要があります。
次の定義を使って登録が行われます。
この時点で、エージェントは、管理する MIB のオブジェクト ID を登録します。
.MAP ファイルから取得される MIB OID の接頭辞が登録に使われます。構成要素がインストールされていなくても、その構成要素名に関連付けられている OID の接頭辞を登録することもできます。
初期化の際には、DMI とそのインタフェースが機能できる状態で、しかも変換テーブルが正しければ、コールドスタートトラップがエージェントに送信されます。トラップの詳細は、 「例外の報告」を参照してください。
再初期化は、重大なエラーまたは潜在的に重大なエラーが検出されたときに行います。この場合、DMI とマスターエージェントとの通信中にそのどちらかでエラーが発生した可能性があります。DMI、マスターエージェント、およびテーブルの初期化をやり直すと、ウォームスタートトラップがマスターエージェントに送信されます。