ToolTalk ユーザーズガイド

ファイル

このマニュアルでは、アプリケーションの処理対象であるデータを入れる入れ物のことを「ファイル」と呼びます。

ファイルの概念は、メッセージの配信において重要です。送信側は、あるファイルをメッセージの配信範囲とすることができます。また、ToolTalk サービスは、プロセスのデフォルトセッションに関わらず、そのファイルを参照するメッセージパターンを持つすべてのプロセスにメッセージを配信します。アプリケーションは、現在のファイルのパス名でメッセージパターンを更新するときに、そのファイルを結合します。

また、1 つのセッション内で、あるファイルをメッセージの配信範囲とすることもできます。ToolTalk サービスは、そのファイルとセッションの両方を参照するメッセージパターンを持つすべてのプロセスにメッセージを配信します。


注 -

ファイルの配信範囲指定機能を使用できるのは、NFSTM ファイルシステムと UFS ファイルシステムだけです。たとえば、tmpfs ファイルシステムでは、この機能は使用できません。