ToolTalk ユーザーズガイド

パターンへの設定

メッセージがファイル配信範囲であることをパターンに指定する際、使用できる型を表 8-2 に示します。

表 8-2 メッセージのファイル配信範囲をパターンに指定する際の型

配信範囲の型 

説明 

TT_FILE

指定したファイルだけを配信範囲とする。同時にセッション属性も設定すればセッション中のファイルと同様な配信範囲を指定できるが、配信範囲が TT_FILE になっていると、tt_session_join を呼び出してもそのパターンのセッション属性は更新されない

TT_BOTH

処理の対象となるファイルとセッションの「論理和」を配信範囲とする。ファイル、セッション、またはその両方を配信範囲とするメッセージに一致するのは、この配信範囲を指定したパターンだけである 

TT_FILE_IN_SESSION

処理の対象となるファイルとセッションの「論理積」を配信範囲とする。ファイルとセッションを同時に配信範囲とするメッセージにだけ一致するのは、この配信範囲を指定したパターンだけである 

TT_FILE_IN_SESSIONTT_SESSION の論理和を配信範囲に指定するには、例 8-1 のように両方の配信範囲を同じパターンに追加します。


例 8-1 TT_FILE_IN_SESSIONTT_SESSION の論理和を配信範囲に指定する場合

	tt_open();

	Tt_pattern pat = tt_create_pattern();
	tt_pattern_scope_add(pat, TT_FILE_IN_SESSION);
	tt_pattern_scope_add(pat, TT_SESSION);
	tt_pattern_file_add(pat, file);
	tt_pattern_session_add(pat, tt_default_session());
	tt_pattern_register(pat);