共通デスクトップ環境 アプリケーション・ビルダ・ユーザーズ・ガイド

はじめに

このマニュアルでは、アプリケーション・ビルダを紹介するとともに、最もよい使い方について説明します。概要については、「アプリケーション・ビルダのプロセスの概要」を参照してください。

対象読者

このユーザーズ・ガイドは、アプリケーション・ビルダでユーザ・インタフェースの構築またはプロトタイプ化を行おうとしている方を対象としています。アプリケーション・ビルダを使用すると、コードを記述せずにユーザ・インタフェースを簡単に作成および変更できるので、プログラマにとっても、プログラマでない方 (ユーザ・インタフェース設計者およびプロジェクト管理者も含む) にとっても、強力なツールです。

内容の紹介

第 1 章「入門」

アプリケーション・ビルダの主ウィンドウの注釈画面、アプリケーションの構築プロセスの概要、およびアプリケーション・ビルダの起動方法について説明します。

第 2 章「プロジェクトおよびモジュールの管理」

プロジェクトやモジュールを作成する方法、開く方法、保存する方法、編集する方法、閉じる方法、およびモジュールを隠したり表示したりする方法について説明します。

第 3 章「ユーザ・インタフェースのレイアウト」

オブジェクト・パレットからオブジェクトをドラッグ&ドロップする方法、インタフェース・オブジェクトを編集する方法、およびインタフェースでコントロール・オブジェクトを整列および分散する方法について説明します。

第 4 章「インタフェース・オブジェクトの属性の編集」

属性エディタでオブジェクト属性を編集する方法について説明します。

第 5 章「区画、メニュー、およびメッセージの作成と編集」

区画オブジェクト、メニュー、およびメッセージ・ダイアログ・ボックスを作成および編集する方法について説明します。

第 6 章「インタフェースへの機能の追加」

アイテムヘルプを作成する方法、オブジェクト間に機能上の接続を作成する方法、ドラッグ&ドロップ動作およびアプリケーション・フレームワーク動作を確立する方法について説明します。

第 7 章「オブジェクトのグループ化と接続」

コントロール・オブジェクトをグループ化する方法、動的なサイズ変更動作のためにオブジェクトを相互に接続する方法について説明します。

第 8 章「メニュー、ヘルプ、および接続のテスト」

アプリケーション・ビルダの機能をテストするためにテスト・モードへ変更する方法について説明します。

第 9 章「コードの生成とアプリケーションの構築」

コード・ジェネレータについて説明し、コードの生成、アプリケーションの Make、およびその実行の方法について説明します。

付録 A 「アプリケーション・ビルダのウィンドウとダイアログ・ボックス」

主ウィンドウ (そのオブジェクト・パレットを含む)、およびその他のアプリケーション・ビルダのウィンドウ ( [プロジェクト・オーガナイザ] 、[モジュール・ブラウザ] 、[コード・ジェネレータ] を含む) について説明します。

付録 B 「属性エディタ」

一般的な属性エディタと個別の属性エディタについて説明します。

Sun のマニュアルの注文方法

専門書を扱うインターネットの書店 Fatbrain.com から、米国 Sun MicrosystemsTM, Inc. (以降、SunTM とします) のマニュアルをご注文いただけます。

マニュアルのリストと注文方法については、http://www1.fatbrain.com/documentation/sun の Sun Documentation Center をご覧ください。

Sun のオンラインマニュアル

http://docs.sun.com では、Sun が提供しているオンラインマニュアルを参照することができます。マニュアルのタイトルや特定の主題などをキーワードとして、検索をおこなうこともできます。

表記上の規則

このマニュアルでは、次のような字体や記号を特別な意味を持つものとして使用します。

表 P-1 表記上の規則

字体または記号 

意味 

例 

AaBbCc123

コマンド名、ファイル名、ディレクトリ名、画面上のコンピュータ出力、コード例を示します。 

.login ファイルを編集します。

ls -a を使用してすべてのファイルを表示します。

system%

AaBbCc123

ユーザーが入力する文字を、画面上のコンピュータ出力と区別して示します。 

system% su

password:

AaBbCc123

変数を示します。実際に使用する特定の名前または値で置き換えます。 

ファイルを削除するには、rm filename と入力します。

『 』 

参照する書名を示します。 

『コードマネージャ・ユーザーズガイド』を参照してください。 

「 」 

参照する章、節、ボタンやメニュー名、強調する単語を示します。 

第 5 章「衝突の回避」を参照してください。 

この操作ができるのは、「スーパーユーザー」だけです。 

¥ 

枠で囲まれたコード例で、テキストがページ行幅を超える場合に、継続を示します。 

sun% grep `^#define ¥
  XV_VERSION_STRING'

ただし AnswerBook2TM では、ユーザーが入力する文字と画面上のコンピュータ出力は区別して表示されません。

コード例は次のように表示されます。

[ ] は省略可能な項目を示します。上記の例は、filename は省略してもよいことを示しています。

| は区切り文字 (セパレータ) です。この文字で分割されている引数のうち 1 つだけを指定します。

キーボードのキー名は英文で、頭文字を大文字で示します (例: Shift キーを押します)。ただし、キーボードによっては Enter キーが Return キーの動作をします。

ダッシュ (-) は 2 つのキーを同時に押すことを示します。たとえば、Ctrl-DControl キーを押したまま D キーを押すことを意味します。

一般規則