共通デスクトップ環境 アプリケーション・ビルダ・ユーザーズ・ガイド

例: メッセージ用のコードの書き方

「メッセージ・ダイアログ・ボックスを作成するには」に従ってメッセージを一度作成すると、それをいつ、どのように表示するかを決めなければなりません。メッセージは通常、ロジックのある部分が実行された後に表示されます。たとえば、ユーザが、名前を受け入れるように設計されたテキスト・フィールドに数字を入力した場合、数字が不正であることを知らせるエラー・メッセージが表示されます。

Motif のメッセージ・ボックスは、モード付きモードなし (保護非保護) の 2 つの方法のどちらかで表示できます。アプリケーション・ビルダのコード・ジェネレータ (dtcodegen) には、2 つの表示モードに対応した 2 個のルーチンがあります。これらのルーチンは dtb_utils.c にあり、次のような名前です。

特定のメッセージをモード付きで表示する場合は、dtb_show_modal_message() を使用します。特定のメッセージをモードなしで表示する場合は、dtb_show_message() を使用します。

メッセージの 2 つの扱い方における重要な相違点の 1 つは、ユーザがメッセージ・ダイアログ・ボックスで押すボタンをアプリケーションがどのように決定しているかということです。モードなしメッセージの場合、コールバックは、接続エディタを介して各ボタンに追加されます。ユーザがボタンをクリックすると、対応するコールバックが呼び出されます。モード付きダイアログが保護されているので、ボタンのコールバックは呼び出されません。代わりに、dtb_show_modal_message() が値を返し、ユーザが押したボタンを示します。