共通デスクトップ環境 Dtksh ユーザーズ・ガイド

dtksh を使用して X 描画関数 へアクセスする

dtksh コマンド群には、線、点、線分、矩形、弧、および多角形を描く標準的な Xlib 描画関数が含まれています。標準 C プログラミング環境では、これらの関数はグラフィックス・コンテキスト (GC) を描画データとしてだけではなく、引き数と見なします。dtksh の描画関数では、GC オプションの集合は、パラメータ・リスト内でコマンドに対して指定されます。

デフォルトでは、描画コマンドは、特定のコマンドに使用された後に捨てられる GC を作成します。スクリプトが -gc オプションを指定すると、グラフィックス・コンテキスト・オブジェクト名をコマンドへ渡すことができます。この GC は、コマンドの解釈に使用され、変数は、コマンドが行う GC の変更によって更新されます。

-gc <GC>

<GC> は、初期化されていないか、前の描画コマンドによるグラフィック・コンテキストを保持したままの環境変数名です。このオプションを指定する場合、まず GC オプションを指定しなければなりません。

-foreground <color>

カラー名またはピクセル番号で指定するフォアグラウンド・カラーです。

-background <color>

カラー名またはピクセル番号で指定するバックグラウンド・カラーです。

-font <font name>

使用するフォント名を指定します。

-line_width <number>

描画中に使用する行の幅を指定します。

-function <drawing function>

描画関数、xororclearandcopynoopnornandsetinvertequivandReverseorReversecopyInverted などを指定します。

-line_style <style>

線の形状、LineSolidLineDoubleDash、または LineOnOffDash を指定します。